本記事ではノースフェイス「サンダージャケット」について
- 特徴
- サイズ感
- メリット・デメリット
など、実際に着てみた印象をお伝えします。
ノースフェイス「サンダージャケット」は中綿にダウンと化繊をミックスしたハイテク素材「光電子プロダウン」を使用しています。
- 保温性は高いが水濡れに弱いダウン
- 保温性は劣るが水濡れに強い化繊
それぞれがお互いの短所をカバーし合うため、大きな弱点が見当たらないのが「サンダージャケット」の特徴と言えるでしょう。いわばダウンジャケットと化繊ジャケットのいいとこ取りです。
また、薄手のためインナーとアウターの両方に使え、秋や春先はアウターとして、真冬はインナーとして、秋から春までフル活用できます。
というわけで、ノースフェイス「サンダージャケット」をレビューしていきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
【メリット】
- ダウンと化繊のいいとこ取りで大きな欠点がない
- 薄手のためインナーとアウターの両方に使える
- 秋から春先までロングシーズン使える
- 見た目以上にフカフカしているため安っぽく見えない
- コンパクトなため運転のジャマにならない
- 超軽量で肩が凝らない
【デメリット】
- 動くたびにパリパリと音が鳴るので気になる
- スリムで着込めないため真冬のアウターには向かない
- パッカブルではあるが、わりとかさばる
ノースフェイス「サンダージャケット」外観と特徴
178cm76kgのぼくはXLサイズを購入しました。
インナーダウンに近いコンパクトなダウンジャケットです。ブランドロゴのみのシンプルなデザインなので、年齢や性別に関係なく着れます。
【スペック】
表地:ナイロン100%
裏地:ナイロン100%
中綿:ダウン54%
ポリエステル40%
フェザー6%
重量:275g
価格:31,900円(税込)
ではディテールを見ていきましょう。
生地は通気性と耐風性のバランスに優れた素材「パーテックス・クアンタム」です。
ハリのある質感で、肌ざわりはサラッとドライ。クッタリしていないので、安っぽくは見えません。
表面に撥水加工がされており、小雨くらいであればこの通り、しっかり弾いてくれます。
とはいえ防水ではないため、しばらく雨に打たれていると浸水します。撥水力は急場しのぎ程度に考えておいたほうが良いでしょう。
中綿はダウンと化繊がおよそ半々の「光電子プロダウン」です。
この素材を使ったアウターは珍しく、他のアウトドアメーカーではあまり見かけません。
ダウンジャケットの弱点は水です。濡れると羽毛が空気を抱え込めなくなるので保温力が一気に低下します。
その弱点を補うために、水に強い化繊がミックスされているのですね。いわば、ダウンと化繊のいいとこ取り。
化繊100%よりも暖かく、ダウン100%よりも水に強い。それが「光電子プロダウン」というわけです。
こちらの画像の通り、薄手ながらも見た目はふっくら。
体感の暖かさはダウン100%のものとさほど変わりません。
内側もフカフカです。
この「光電子プロダウン」は体から出る体温(遠赤外線)を利用して保温するらしく、そのせいか羽織るとすぐにじんわりとした自然な暖かさに包まれます。
フロントはフルジップで、裏側に防風フラップが隠されています。
なので、ジッパーの隙間から冷気が入ってきません。
あごや首が直接当たる部分にはマイクロフリースが使われています。
肌当たりが柔らかく心地よいため、ストレスなく過ごせます。
袖口のパイピングは外側から見えない位置に付いています。
なので、見た目がスッキリしていてスタイリッシュです。
裾には絞るためのドローコードは付いていません。
基本的にはインナーダウンとしての着用を想定しているのでしょう。
この「サンダージャケット」は肩まわりと脇腹のキルトパターンが独特です。
後ろもこの通り。
肩まわりが立体裁断されているため動きやすく、腕を上げても裾がずり上がりません。背中が出ないのでスースーせず、暖かい状態をキープできます。また、胴まわりは4枚のパネルで包み込むような構造になっているため暖かいです。
ではポケットを見ていきましょう。
ハンドポケットが両脇にひとつずつ。内側は手の甲側がマイクロフリースです。
手を入れてもひんやりしないので、寒い日でもホッとします。
さらに内ポケットがひとつ付いています。
ジップ式なのでカギなどの貴重品を落とす心配がありません。また、この内ポケットはジャケット本体を収納するポーチにも変身します。
方法は単純です。このようにポケットの内側にある袋を外に引っ張り出して......
そのままの流れで袋の中へジャケット本体をグイグイ押し込んでいきます。
シワを気にせず、強引に詰め込むのがコツです。
ジャケット本体が収まったらジップを閉じて完成。
2リットルのペットボトルとほぼ同じ大きさまで圧縮できました。
決してコンパクトとは言えませんが、そもそもジャケットにボリュームがあるのでこんなものでしょう。
このポーチ(内ポケット)は小さめなので、本体をスムーズに収納するのは難しいです。生地も滑りやすく、思った以上に時間がかかってしまいました。なので、個人的にはムリして収納する必要はないかなと思います。
重量はXLサイズで271g。エナジードリンク「レッドブル」と同じくらいの重さです。
インナーダウンとしては重めですが、アウターとして使うなら超軽量です。重装備にならないので肩が凝ることもなく、秋冬でも軽快に動けます。
1.インナー?アウター?どっち?
結局のところノースフェイス「サンダージャケット」ってインナーダウンなの?それともアウターなの?
こんな疑問があるかと思います。
答えは「両方いけるが、ややアウター寄り」です。
「サンダージャケット」は見た目以上にボリュームがあります。
イメージとしてはモンベルやTAIONのインナーダウンの2倍くらいの厚みでしょうか。
なので、インナーとして着るとモコつきが気になるうえに、アウターのシルエットにも響いてしまいます。
大きめのシェルジャケットであれば上から羽織ることはできますが、用途としてはやはりアウターがメインでしょう。
ですが「サンダージャケット」はかなりスリムな作りのため、中にたくさん着込むことはできません。せいぜい薄手のスウェットまでが限界です。
なので、アウターとして使えるのは秋〜初冬と春先あたり。真冬はインナーとして使うのが良いでしょう。
3シーズン使えるという意味では、インナー専用やアウター専用のダウンジャケットよりも使い勝手がよく、コスパも高いです。
もし、インナーメインで着るならクルーネックタイプの「サンダーラウンドネックジャケット」がおすすめです。
2.着たまま運転してもジャマにならない
ノースフェイス「サンダージャケット」は車移動が多い人に重宝します。
なぜなら、コンパクトなため運転のジャマにならないからです。
かさばるアウターだとシートベルトが窮屈です。脇や腕がゴワついて、ハンドル操作もスムーズにいきません。
途中で暑くなっても、赤信号の間に脱ぐのもひと苦労。
ですが、この「サンダージャケット」はスリムでショート丈のため、着た状態で運転してもジャマになりません。
着たまま乗り込んで、着たまま降りることが難なくできます。いちいち脱いだり着たりする手間がありません。
薄手のため車内でも暑くなりすぎないうえに、脱ぐ場合でも他のアウターと比べるとサッと脱げます。
このようにノースフェイス「サンダージャケット」は車移動が多い人におすすめです。マイカー通勤はもちろん、スーパーやショッピングセンターへの買い出しにも重宝します。
3.動くたびにパリパリと音が鳴る
ノースフェイス「サンダージャケット」にもデメリットがあります。
それは、動くたびにパリパリ・カサカサと音がすること。
生地が擦れる音だと思うのですが、これが結構気になります。
少し大げさに表現すると、ポテチの袋を揉むような音です。
生地にハリがあるので仕方ないとは思いますが、着るときにパリパリ。腕を動かすとパリパリ。脱ぐときもパリパリ。
ずっと鳴っているので、たまにイラッとすることもあります。
とはいえ街中などの野外であれば、周囲の音に紛れるのであまり気になりません。
実用性にはなんら影響はないので、些細なデメリットではあります。慣れてしまえばまったく問題ないでしょう。
ノースフェイス「サンダージャケット」サイズ感
ノースフェイス「サンダージャケット」はかなり小さめの作りとなっています。
なので、サイズ選びはワンサイズ大きめがおすすめです。
178cm76kgのぼくはLサイズが基本ですが、この「サンダージャケット」はXLサイズを選びました。
実際に着てみた画像がこちらです。
中にTシャツと薄手のスウェットを着た状態でジャスト。全体的にあまり余裕はありません。
これにもう一枚シャツをプラスするとか、厚手のスウェットに変更したりするのは厳しい感じです。
とはいえ、肩まわりが立体裁断されているので、腕を大きく回しても突っ張りません。スリムですが、見た目以上に動きやすいです。
袖や裾の長さもちょうど良く、シルエットのバランスを考えるとワンサイズアップで正解でした。これならインナーとアウターの両方に使えます。
ちなみに個人的にはロンT一枚で着たほうが好みのフィット感です。程よいゆとりがありつつも、ダブつかずスッキリ見えます。
よって繰り返しになりますが、ノースフェイス「サンダージャケット」のサイズ選びはワンサイズ大きめがおすすめです。
ノースフェイス「サンダージャケット」レビュー まとめ
以上、ノースフェイス「サンダージャケット」をレビューしてきました。
ノースフェイス「サンダージャケット」はダウンジャケットと化繊ジャケットのいいとこ取りをしたような、欠点が少なくバランスの取れたアウターです。
薄手のためインナーとアウターの両方に使え、秋や春先はアウターとして、真冬はインナーとして、秋から春までフル活用できます。
ぜひいちどチェックしてみてください。
【メリット】
- ダウンと化繊のいいとこ取りで大きな欠点がない
- 薄手のためインナーとアウターの両方に使える
- 秋から春先までロングシーズン使える
- 見た目以上にフカフカしているため安っぽく見えない
- コンパクトなため運転のジャマにならない
- 超軽量で肩が凝らない
【デメリット】
- 動くたびにパリパリと音が鳴るので気になる
- スリムで着込めないため真冬のアウターには向かない
- パッカブルではあるが、わりとかさばる
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