パタゴニアの「クラシックレトロXジャケット」を購入しました。
購入の決め手は以下の3つです。
- コートやダウンジャケットのように「冬のアウター」として使える
- 一枚羽織るだけでサマになるので、コーデに悩まない
- 街着とキャンプの両方に使える
パタゴニア「クラシックレトロXジャケット」は、ただのフリースではありません。
一般的なフリースは風を通す弱点があるのに対し、このパタゴニア「クラシックレトロXジャケット」はその弱点を克服。高い防風性能を備えています。
イメージは”フリースとウィンドブレーカーが合体したジャケット”です。
本記事ではパタゴニア「クラシックレトロXジャケット」について
- 特徴
- サイズ感
- メリット・デメリット
など、実際に着てみた印象をお伝えします。
「クラシックレトロXジャケット」は数あるパタゴニア製品のなかでも、一番人気のアイテムです。
毎年、発売と同時に完売してしまうほど。
再入荷まで時間がかかるうえに、また争奪戦になるため、欲しくても買えない人が続出します。
なので、こまめな在庫チェックがおすすめです。
というわけで、パタゴニア「クラシックレトロXジャケット」をレビューしていきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
【メリット】
- 風を通さないため、薄着でも暖かい
- 羽織るだけでサマになるので、コーデに悩まない
- 高さ7.5cmの襟でマフラーいらず
- 腕を上げても背中が出ず、暖かい空気を逃がさない
【デメリット】
- 入手困難
- 通気性はイマイチなので、汗をかくアウトドアには不向き
パタゴニア「クラシックレトロXジャケット」外観と特徴
「クラシックレトロXジャケット」はパタゴニアを代表するフリースジャケットです。毎年、完売するほどの人気を誇ります。
【スペック】
本体:ポリエステル100%
裏地:ポリエステル100%
チェストポケット:ナイロン100%
襟の外側:ナイロン100%
ウィンドフラップ:ナイロン100%
重量:726g(Mサイズ)
価格:35,200円(税込)
178cm76kgのぼくは、ナチュラルのMサイズを購入しました。
見た目はまるでボアのようで、モコモコとしたボリューム感があります。
人懐っこいような、やわらかい雰囲気があり、見るからに暖かそうですね。
デザインはシンプルですが、切り替えしポケットがパタゴニアらしさを主張しています。
デニムやチノパンなど何にでも合うので、コーディネートに悩みません。「クラシックレトロXジャケット」を羽織るだけでサマになります。
とくにこのナチュラルは、毎年新色が発売されるなかで、ずっと残り続けている定番カラーです。オフホワイトとネイビーの組み合わせは鉄板のため、年齢関係なく着れます。
表地には6mm厚のパイルフリースを使用しています。
肌ざわりはフワフワというよりも、モコモコ。見た目よりも硬めで、ウールに近い印象です。
繊維がカールしているので、暖かい空気を溜め込んでくれます。
裏側は防風フィルムにメッシュを貼り合わせた生地です。
風を通さないので、体温を奪われず、暖かい空気を逃しません。
さらにメッシュでムレにくい......
といいたいところですが、正直なところムレます。
汗をかかなければ問題ないのですが、ちょっと走ったり、暖房が効きすぎてたりで汗をかくとモワッとします。
なので通気性はイマイチです。
汗をかくアウトドアやスポーツには向きません。
襟は、高さが約7.5cmあります。
ジップを上げると首全体がグルッと覆われるため、暖かいです。マフラーもネックウォーマーも必要ありません。
フロントジップはシングルジップで、裏にウィンドフラップが付いています。
ジップ部分に防風フィルムはありませんが、このフラップが風をブロック。すきま風を跳ね返します。
左胸にはパタゴニアらしい切り返しデザインの胸ポケットが。
スマホが余裕で収納できるうえに、ジッパー付きなので飛び出さず安心。
ハンドポケットはタテ約36cm×ヨコ約24cmと、外見からは想像できないほど大容量です。
試しに500mlペットボトルを入れてみると......
なんとスッポリ収まります。500mlペットボトルなら2本入るスペースがあるので、長財布も余裕。
エコバッグを突っ込んでおけば、手ぶらで買い物に行けますね。
ポケットの内側も見てみます。
手の甲側は防風フィルム付きで、素手でも指が冷たくなりません。反対に、手のひら側はメッシュなので、空気が通り抜けます。
「クラシックレトロXジャケット」の弱点は、防風性能が高いゆえの通気性の悪さです。
この弱点をカバーするのが、ポケット内側のメッシュ。
暑い場合やムレる場合は、ハンドポケットを開けておくだけで換気できます。
袖は、ボディに対してやや上向きに付いている「Yジョイントスリーブ」です。(両腕を伸ばすとY字になるのが語源)
「Yジョイントスリーブ」は肩の可動域が広いため、腕を大きく動かしても突っ張らず、ストレスがありません。
さらに、腕を上げても、背中が出ないメリットもあります。
「クラシックレトロXジャケット」は着丈が短いですが、裾がめくれ上がらないので、キャンプにピッタリです。
裾と袖はパイピング処理されています。
ともに伸縮性があるためフィットし、冷気の侵入を軽減してくれます。
とくに裾は、「Yジョイントスリーブ」のおかげでめくれ上がらないこともあり、腰に固定されているような安定感があります。
重量はMサイズで726gと、350mlの缶ビール2本分ほどの重さです。
フリースとして考えると重たいですが、「クラシックレトロXジャケット」は防風機能を備えた立派なアウターです。
アウターとして見ると、726gは軽量といえるでしょう。
薄着でも大丈夫なくらい防風性能が高い
パタゴニア「クラシックレトロXジャケット」の防風性能は想像以上に高いです。
体感的には、ゴアテックスに匹敵するんじゃないでしょうか。
実際にどれくらい風を通さないのか?
ということで、以下の実験をしてみました。
扇風機を風量最大にして、「クラシックレトロXジャケット」がない場合とある場合で、ティッシュがどれだけヒラヒラはためくかを確認します。
まずはジャケットがない場合。
ティッシュが真横にまっすぐ飛んでいます。かなりの強風です。
次に、扇風機とティッシュの間にジャケットをセットします。
すると......
なんと、ティッシュは垂れ下がったままピクリともしません。
「クラシックレトロXジャケット」が風を通さず、跳ね返しています。
証拠に、生地は風を受けて膨らんでいるのが分かるでしょうか?
ということで、パタゴニア「クラシックレトロXジャケット」は扇風機の最大風量でも風を通さないことが分かりました。
フリースというよりは、もはや立派なアウターですよね。
しかも、そこらのアウターとは段違いの防風性能があるので、暖かいのも当然。
冬でもインナーは、ロンTやシャツ、薄手のスウェットなど薄着で十分なくらい暖かいです。
フリースで35,200円は高い?
パタゴニア「クラシックレトロXジャケット」は35,200円(税込)します。
ふつうに高いですよね?
ぼくも高いと思ってました......実際に購入するまでは。
高いと感じる理由は、おそらく「クラシックレトロXジャケット」をフリースとして見ているからなんですよね。
ただのフリースに、誰も3万円以上も出しません。
ただ「クラシックレトロXジャケット」は前述したように、防風性能が高く、冬に使える本格アウターなんですよね。
単なるフリースジャケットではなく、冬のメインアウターとして使えるんです。
そう考えると、価格がまた違った感覚で見えてくるのではないでしょうか。
冬のメインアウターの代表といえば、コートやダウンジャケット。
それなりの品質のものなら、4万円、5万円、6万円......それ以上します。
「クラシックレトロXジャケット」も決して安くはありませんが、アウターとして見ると妥当な価格かと思います。
洗濯方法
パタゴニア「クラシックレトロXジャケット」は自宅で洗濯できます。
タグの洗濯表示を確認してみます。
表示内容をまとめると次のとおりです。
【OK】
- 洗濯機で水洗い(水温40℃まで)
- 低温でのタンブル乾燥(60℃まで)
【NG】
- 漂白
- アイロン
- ドライクリーニング
ということで、普段と同じように洗濯機を使って問題ありません。
注意点は、型崩れや生地の傷みを防止するために、洗濯ネットに入れることくらいです。
自宅でアウターが洗えると、クリーニングの手間やコストが省けるため助かりますよね。
パタゴニア「クラシックレトロXジャケット」サイズ感
ここではパタゴニア「クラシックレトロXジャケット」のサイズ感について、
- 178cm76kgのぼくが実際に着てみた感想
- ネット上の口コミ・評判
を共有します。
178cm76kgが実際に着てみたサイズ感
サイズ表(cm)
身幅 | 後着丈 | 裄丈 | |
---|---|---|---|
XXS |
48
|
60
|
81
|
XS |
50
|
63
|
84
|
S |
53
|
65
|
86
|
M |
57
|
68
|
89
|
L |
62
|
70
|
91
|
XL |
66
|
73
|
94
|
XXL |
70
|
76
|
97
|
パタゴニア「クラシックレトロXジャケット」の全体的なサイズ感は標準です。
とはいえ、裄丈(袖)が長く、腕まわりが太いので、サイズ選びに悩むんですよね。
なのでサイズ選びは、以下のように目的別に2パターン提案したいと思います。
- 冬キャンプでインナーを着込むなら、ふだん着ているサイズ
- タウンユースでスッキリ着こなすなら、ワンサイズ小さめ
ワンサイズ小さめだと厚着はできません。でもこのジャケットは防風性能が高いので、インナーはロンTやシャツでも十分です。
ぼくは街着メインで使うため、ワンサイズ小さめを選びました。
178cm76kgで、通常ならLサイズのところ、このパタゴニア「クラシックレトロXジャケット」はMサイズを着ています。
実際に着てみた画像がこちら。(インナーにロンT着用)
中はロンT一枚でジャストです。
胴まわりは「そんなに余裕はないけど、窮屈感もない」といった感じ。
Tシャツ+シャツくらいが限界で、厚手のスウェットやニットを着込むのは難しいですね。
腕まわりはゆったりめですが、さほどダブつきもなく許容範囲かと思います。
袖や裾もちょうどいい長さで、ワンサイズ小さめでも決して小さすぎることはありません。
むしろ着ぶくれせずスッキリ見えます。
よって繰り返しになりますが、サイズ選びは以下の2パターンで判断してもらえればと思います。
- 冬キャンプでインナーを着込むなら、ふだん着ているサイズ
- タウンユースでスッキリ着こなすなら、ワンサイズ小さめ
サイズ感についてのネット上の口コミ・評判
サイズ感に関して、パタゴニア公式サイトの口コミをいくつかシェアしておきますので、ぜひ購入の参考にしてください。
170センチ、65キロでMを購入。 シルエット、着心地がイメージ通りでした。 Sでも着れると思いますが、下に着る物はロンTやシャツ等までが限界で、真冬まで使うと考えると下にパーカーやインナーダウンもいけるサイズ感です。
身長167cm、体重63kg サイズの選択で悩みましたが、動画投稿等を参考にして Mサイズだと無駄にダボツキそうだったので、Sサイズを購入。結果、丁度良いサイズでした。 長袖Tを2枚着た上にディッキーズのツナギを着た上に着ても、問題なくジッパーを締めれます。
主人(171cm,68kg)に贈り物で数年前にMサイズを購入しました。長年サーフィンをやっており、肩回りがかなりガッチリしていますが、Mサイズでちょうど良かったです。(中略)冬のアウターだと、下に厚手のウェアを着ることを想定してワンサイズ上げることを考えますが、この製品はジャストサイズを選んでいいと思います。
インナーはTシャツ1枚で大丈夫。 175㎝、65キロでサイズはMを選びました。 ほんの少しゆとりがあるくらいです。Sサイズだと ちょっときついかな…
サイズ選びで本当に悩みましたが、身長175cm、体重77kg、ゆったり目のLサイズを選びました。ぴったりサイズはMサイズを指していましたが、中にパーカー等を着ることを考えると大正解でした。
169cm,、75kg、男性、がっしり体型、Lサイズ着用(中略)身長約169cmですが、Lサイズで問題なく着れます。 Mサイズも試着しましたが、中に厚手のシャツを着込むとまぁまぁパツパツでした。特に腕周りと胸周り。 Lサイズだと若干袖丈が長くなりますが、アームホールの先端にゴムが付いているので、そこまで気になりません。
173/85ゆったりと着たいので、L を買いました。R2、ダウンセーター、レトロパイルもLサイズを着てますが、レトロXは、やや大きい感じです。
参考までに当方182cm95kgガッチリ体型でXLサイズで多少余裕がある位です。
それでもサイズに迷う場合は、パタゴニア公式サイトでサイズが異なる2着(たとえばMとLなど)をいったん購入し、試着後に不要な方を無料で返品することも可能です。
ちょっと気が引けるかもしれませんが、実際にパタゴニアが認めている方法なので、試してみてください。(参考:サイズやカラーなど製品選びに迷った時は、どうしたらいいですか)
パタゴニア「クラシックレトロXジャケット」レビュー まとめ
以上、パタゴニア「クラシックレトロXジャケット」をレビューしてきました。
パタゴニア「クラシックレトロXジャケット」は、フリースが持つ「風を通す弱点」を克服し、高い防風性能を備えた本格アウターです。
風を通さないので、インナーが薄着でも暖かく、冬のメインアウターとして使えます。
また、一枚羽織るだけでサマになるので、コーディネートに悩みません。
ただ、すぐに売り切れてしまう点は要注意です。
「クラシックレトロXジャケット」は数あるパタゴニア製品のなかで、もっとも人気があります。
毎年、発売と同時に争奪戦となるため、こまめな在庫チェックがおすすめです。
【メリット】
- 風を通さないため、薄着でも暖かい
- 羽織るだけでサマになるので、コーデに悩まない
- 高さ7.5cmの襟でマフラーいらず
- 腕を上げても背中が出ず、暖かい空気を逃がさない
【デメリット】
- 入手困難
- 通気性はイマイチなので、汗をかくアウトドアには不向き
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