TAIONのインナーダウン「クルーネックボタン インナーダウンジャケット 104」を購入しました。(以下、TAION「インナーダウン」)
購入の決め手はなんといっても、コスパの高さです。
7,920円というお手頃価格なのに、まさか高品質な800FP(フィルパワー)のダウンが使われているとは思いませんでした。※公式サイトでは「650FP以上」と記載
しかもインナーダウンとはいえ、ペラペラしておらず、ふっくらとハリがあるから本当に暖かい。
いわば「品質はアウトドアブランド、価格はファストファッション」といった感じです。
本記事ではTAION「インナーダウン」について
- 特徴
- サイズ感
- メリット・デメリット
など、実際に着てみた印象をお伝えします。
というわけで、TAION「インナーダウン」をレビューしていきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
【メリット】
- 上品でスタイリッシュなので、ビジネスやきれいめファッションに使える
- まだ知る人ぞ知るブランドなので、人と被りにくい
- 価格のわりにダウンの質が高く、コスパが高い
- アウトドアブランド級の暖かさ
- コンパクトに収納でき、持ち運びの負担がない
【デメリット】
- 裏地のギラギラした光沢が微妙
- 縫製がちょっと雑
TAION「インナーダウン」外観と特徴
TAIONは名古屋発のインナーダウン専門ブランドです。近年はグラミチ、ブリーフィング、ペンドルトン、ビームスといった有名ブランドやショップとコラボするなど存在感を増しています。
「クルーネックボタン インナーダウンジャケット 104」は、創業からラインナップされている定番のロングセラーモデルです。
【スペック】
表地:ナイロン100%
裏地:ポリエステル100%
中綿:ダウン90%、フェザー10%
FP:650FP以上
重量:247g(Lサイズ)
価格:7,920円(税込)
※ぼくが購入したものは、中綿がダウン95%、フェザー5%の比率で、800FPでした。シーズンによって中綿の比率が異なるそうです。
178cm76kgのぼくはブラックのLサイズを購入しました。
8cm×8cmの正方形キルティングが上品でスタイリッシュな印象です。一般的なインナーダウンとは異なり、モコモコ感がないのもグッド。
クルーネックで襟元がスッキリしているので、きれいめファッションやスーツにも使えます。
表地は、ほどよい光沢がありつつもマットな質感です。
一方の裏地は、表地とは雰囲気が異なり、ややギラついた光沢を放っています。
見た目はイマイチですが、これはアクリルコーティングされているため、中のダウンが飛び出しにくい効果があります。
表地と裏地を見比べると、質感の違いが分かるでしょうか?
アウターとしてボタンを開けて着る場合は、ギラギラ感が目立つので注意したほうがいいかもです。
とはいうものの、インナーダウンとして着るケースがほとんどだと思うので、裏地が見える心配はまずないでしょう。
では次に、ディテールを見ていきます。
フロントは樹脂製のスナップボタンです。
これはYKKのプランサーボタンというもので、安全性を保障する世界レベルの規格「エコテックス・スタンダード100」の認証を受けています。
よって、肌にやさしく、たとえ金属アレルギーがあっても大丈夫です。
両脇にはハンドポケットを備えています。
ジッパーはかなり細いタイプを使っており、閉じるとポケットがあることすら分からないほど。
なので、インナーに着てもジッパーがゴワつかず、スッキリ着こなせます。
さらにうれしいことに、内ポケットも付いています。
サイズはおよそ19cm×27cmと大ぶりです。
500mlペットボトルがちょうど2本入る容量があります。
長財布もすっぽり収まるので、貴重品を内ポケットに収納すれば、手ぶらで外出できます。職場でランチに出かけるときにも便利ですね。
袖口は伸縮性のあるパイピング仕様で、手首にほどよくフィット。すきま風を防ぐと同時に、アウターの袖からハミ出しません。
裾にはパイピングはなく、下にストンと落ちるシルエットです。つまり、腰まわりがモタつかず、スマートに見えます。
首裏と手首にボタンホールがあります。
これは別売りのジャケットやコートとドッキングして、ライナーとして使うためのものです。
そして、TAION「インナーダウン」には収納袋が付属します。
ジャケットをくるくる丸めて、袋に入れると......
手のひらよりも少し大きいサイズまで圧縮可能です。
カバンに入れてもジャマにならない大きさなので、持ち歩きの負担になりません。出張や旅行にも便利ですね。
重量はLサイズ(収納袋込み)で247gです。スリムタイプの缶ジュースの重さを想像してください。
同じインナーダウンでも、モンベルが約160g、ユニクロが200g前後なので、TAIONは若干重ため。
とはいえ、247gはふつうに軽いです。肩が凝るようなものではないので、まったく問題ありません。
ダウンは650FPではなく、実は800FPだった
公式サイトでは、TAION「インナーダウン」のダウンは「650FP以上」と記載されています。
ですが実際は、なんと800FP!
これはうれしい誤算です。
一般的にダウンの優劣は、以下の基準で決まります。
500FP以下→低品質ダウン
600~700FP→良質ダウン
700FP以上→高品質ダウン
この基準でいくと、TAION「インナーダウン」は800FPなので、文句なしの高品質ダウンとなります。
さらに中綿の比率にもプチサプライズが。
公式サイトではダウン90%、フェザー10%の記載ですが......
購入したものはダウン95%、フェザー5%でした。これも、ちょっと得した気分。ただ、比率はシーズンによって変わるそうです。
では実際に、ダウンが詰まっているキルティング部分を見てみましょう。
ふっくらとした厚みがあり、手でギュッと押すと反発します。よくあるペラペラのインナーダウンとは、明らかにハリが違います。
着てみると、確かに暖かいです。じんわり暖かい空気の層をまとっているような感覚とでもいうか......。
同じく800FPを誇るモンベルの定番インナーダウン「スペリオダウン ラウンドネックジャケット」と比較しても、暖かさは負けていません。
なのに価格は
モンベル→13,200円
TAION→7,920円
と、5,280円もお安い。
まさに「品質はアウトドアブランド、価格はファストファッション」といえる破格のコスパです。
縫製はちょっと雑
個体差があるとは思いますが、TAION「インナーダウン」は縫製がちょっと甘いです。
下記画像をご覧ください。
糸が5cmほど飛び出しています。
ステッチはきちんと縫ってあるので問題ありませんが、処理が雑ですよね。
さらに新品の状態で、表地の縫い目からダウンが吹き出しています。
ただこれは、どんなダウンジャケットでも起こることなので仕方ないとは思います。生地の表面からは吹き出していないので許容範囲かなと。
もし購入して同じような状態なら、飛び出ているダウンを逆側からつまんで、中に戻してやればOKです。
以上のように、細かい部分で気になるところはあります。(まぁ中国製なので......)
ですが、ダウンの質を含め、全体の完成度の高さを考えると、それほど気にしなくても大丈夫でしょう。
細かなデメリットが許容できるなら、TAIONの「インナーダウン」ほどコスパの高いものはありません。
TAION「インナーダウン」サイズ感
サイズ表(cm)
着丈 | 肩幅 | 身幅 | 袖丈 | |
---|---|---|---|---|
S |
62
|
42.5
|
49.5
|
61
|
M |
64
|
43.5
|
52.5
|
62
|
L |
66
|
44.5
|
55.5
|
63
|
XL |
68
|
45.5
|
58.5
|
64
|
2XL |
70
|
46.5
|
61.5
|
65
|
3XL |
72
|
47.5
|
67.5
|
67.5
|
4XL |
74
|
48.5
|
70.5
|
68.5
|
TAION「インナーダウン」は、インナーとして着ることを想定しているため、やや小さめの作りです。
とくに着丈と袖丈が短めで、アウターやスーツからハミ出さないよう配慮されています。
とはいえ、肩幅と身幅はそれほどタイトではありません。
なのでサイズ選びは、ふだん着ているサイズがおすすめです。
178cm76kgのぼくは、ふだんLサイズを着ることが多く、このTAION「インナーダウン」もLサイズを選びました。
タグにはASIAサイズとUSA/EUサイズが記載されていますが、日本で販売しているものはASIAサイズが基準となっています。
実際に着てみた画像がこちら。(中にTシャツと長袖シャツを着用)
全体的にキツくもユルくもなく、ちょうどいいサイズ感です。
裾に向かって細くなる逆三角形のようなシルエットと、短めの袖・裾のおかげで、インナーとして着たときにダブつきません。
よって、アウターに響かず、スッキリと着こなせます。
スッキリ見えつつも、窮屈感はまったくありません。
胸まわりとアームホールに余裕があるので、腕や肩が突っ張らず、動かしやすいです。
なので繰り返しになりますが、サイズ選びはふだん着ているサイズをおすすめします。
念のため、サイズ感についてのネット上の口コミ・評判をシェアしておきます。ぜひ購入の参考にしてください。
TAIONのダウンはジャケットもベストも5着目です。Lサイズのカーキを購入。
175cm68kgでジャストサイズです。ジャケットはアウターとしても使用したいのでLにしましたが、ベストはインナーとして着ることもあるのでMがちょうど良いです。
170/66キロの少しお腹が出てるおっさんでもMサイズでジャストです。
172cm、67kgでMがジャストサイズです。着た瞬間から暖かいです。
162cm、53kgのアラフォーです。メンズのS購入し、インナーではなくアウターで着用しています。スウェットパーカーを着たらアウターとしてちょうど良いサイズでした。
179センチ70キロでLで大体丁度でした。使い勝手が良さそうで気に入りました。同じメーカーのベストタイプはMでややピッタリ目に着てます。
172cm64kgでasia Lサイズ=us Mサイズを購入しました。
普段他メーカーアウターはLサイズを着るのとこの商品に限ってはインナーダウンと言う事で作りが小さめと描いてあったので悩みましたが…やっぱりLサイズにしました。
インナーのみでの使用目的ならワンサイズ小さくても良かったのかな?とも思いますが春先などアウターとして着る事を考えるとLサイズで良かったと思います。
洗濯方法
TAION「インナーダウン」は自宅で洗濯できます。
まず洗濯表示を確認してみましょう。
表示の内容をまとめると次のとおりです。
【OK】
- 手洗い
- 日陰での吊り干し
- クリーニング店でのウェットクリーニング
【NG】
- 漂白剤
- タンブル乾燥
- アイロン
- ドライクリーニング
手洗いが推奨されていますが、正直なところ面倒ですよね。
もし洗濯機に手洗いコースやドライコースなど、弱い洗濯ができる機能があれば使っても大丈夫です。
そこまで高価なモノではないので、気にせずどんどん洗濯機で洗いましょう。
ただ、洗濯ネットに入れることだけは忘れないでください。引っかかりや型崩れを防ぎ、長持ちします。
TAION「インナーダウン」の口コミ・評判
TAION「インナーダウン」に関するネット上の口コミ・評判をまとめてみました。
良い口コミも、悪い口コミも両方紹介しているので、ぜひ購入の参考にしてみてください。
良い口コミ・評判
まずはTAION「インナーダウン」の良い口コミ・評判です。
インナーとしてとても良い商品です。
釣り用のインナーダウンとして購入しました。身長172センチ、体重76キロ、腹囲82センチでLサイズの購入です。厚手の長袖Tシャツの上に着用して若干余裕があるくらいです。防風防寒性の上着を着て数分動けば、自分の発熱で熱がこもり、少しでも動いている間はポカポカしております。
あくまでもインナーとして使用なのでアウターとして使用時の防寒性はありませんでした。
買ってよかった!の一言。
サイズ感が気になっていましたが、日本の一般的なサイズチョイスで問題ないと思います。
ユニクロのインナーダウンと同等の大きさ。質感も良いし、なかなかあったかい。ビジネス使いも普段使いもいけます。オススメします!
暖かさ
あんまり、街中や登山中でも人とかぶらない。暖かさも申し分ないです。
厳冬期で2000m以上となると疑問ですが、低山でならベースレイヤー、ミドルレイヤーその上にこいつで、元旦の初日の出登山は大丈夫でした。
良い口コミ・評判を投稿されている方の多くは、「暖かさ」を評価しています。
タウンユースだけでなく、アウトドアで着ている方も良い評価をされているので信憑性は高いと言えるでしょう。
悪い口コミ・評判
次にTAION「インナーダウン」の悪い口コミ・評判です。
サイズとデザインはgoodです。しかしながら、ミシン目から、細かい羽根が毎日出て宙に舞うので、口に吸いこんでいるようで、神経質になります。他社の同等品を購入したので最後は捨ててしまいました。
品質も対応も残念
去年からこのメーカーの商品が気に入っており使用するのを楽しみにしていたが、縫製も作りも、全体的に非常に雑で残念だった。全体的に糸のホツレの多さ、ダウンが要所要所からはみ出しており、縫い目に巻き込み、縫製技術の低さに非常にガッカリした。
生地の質感やボタンなどの質感、どれをとってもユニ○ロの足元にも及ばす、最初からそちらを、買っておけば良かったと後悔。
欠陥商品レベルだったので返品をしたが、このメーカーのメールの文面においてもまた誠意も丁寧さも感じられず、ああ、このレベルだからこの品質か、と納得出来た。
非常に残念。時間を無駄にした。
糸がほつれる
最初の数日は何もなく気に入って着ていましたが、次から次へと糸がほつれてきました。
縫い直すこともできないので、何箇所もほつれた糸を切るハメに。小さい羽毛も出てきます。
どんな営業をしてアプローチしたかわからないが、今期はかなりアパレル業界で目にすることの多いブランドだけにこんな品質のものを大量に出回らせて大丈夫なのかとほんと心配になる。
デザイン的に問題なし、ファスナー開閉で着やすい、着心地も良いだけに残念。
悪い口コミ・評判は、「羽毛の抜け」と「糸のほつれ」を指摘している方が多い印象です。
前述したとおり、確かに両方ともあると思います。
ですが、ぼくにとっては許容範囲で、そこまで気になりません。とくに「羽毛の抜け」は、ダウンジャケットなら必ずあることなので。
これは人によって感じ方が違うので難しいですが、細かなところが気になる人は買わないほうがいいでしょう。
逆にあまり気にしない方や、これらのデメリットを許容したうえでメリットである「暖かさ」を取りたい方なら、このTAION「インナーダウン」はおすすめできます。
TAION「インナーダウン」レビュー まとめ
以上、TAION「インナーダウン」をレビューしてきました。
TAION「インナーダウン」の魅力は、なんといっても圧倒的なコスパの高さです。
7,920円というお手頃価格にもかかわらず、高品質な800FP(フィルパワー)のダウンを使用しているため、アウトドアブランドに匹敵する暖かさを実感できます。
まさに「質はアウトドアブランド、価格はファストファッション」という表現がピッタリのTAION「インナーダウン」。
ぜひいちどチェックしてみてください。
【メリット】
- 上品でスタイリッシュなので、ビジネスやきれいめファッションに使える
- まだ知る人ぞ知るブランドなので、人と被りにくい
- 価格のわりにダウンの質が高く、コスパが高い
- アウトドアブランド級の暖かさ
- コンパクトに収納でき、持ち運びの負担がない
【デメリット】
- 裏地のギラギラした光沢が微妙
- 縫製がちょっと雑
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