本記事ではナンガ「焚火ダウンパンツ別注モデル」について
- 特徴
- サイズ感
- メリット・デメリット
など、実際に購入し、穿いてみた印象をお伝えします。
「ナンガのオリジナルモデルは高額で手が出ないけど、リーズナブルな別注モデルは気になる」
「でもレビューの評価がイマイチなのが引っかかる」
「買って失敗したらイヤだな」
こんな迷いを抱えている方の参考になるはずです。
結論から言うと、レビューの低評価は気にしなくてOKです。実際に穿いてみましたが、指摘されているようなデメリットはありませんでした。
もちろんスペックはオリジナルモデルに勝てません。しかしそれでも相当暖かいですし、何よりシルエットがスッキリしていておしゃれです。
これがオリジナルモデルより40%も安い価格で買えるなんて、「なにかの間違いじゃないか?」と思ってしまうほど。
というわけで、ナンガ「焚火ダウンパンツ別注モデル」をレビューしていきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
【メリット】
- スリムシルエットがカッコよくおしゃれ
- モコモコ感がないので着ぶくれしない
- 難燃素材を使っているため思い切り焚き火が楽しめる
- 冬キャンプに必要十分な暖かさ
- 軽く動きやすい
- リーズナブルで高コスパ
【デメリット】
- 街着には大げさすぎて不向き
- 暖かさ重視なら物足りない
- ナンガ「焚火ダウンパンツ別注モデル」とは
- ナンガ「焚火ダウンパンツ別注モデル」外観と特徴
- オリジナルモデルとの違い
- ナンガ「焚火ダウンパンツ別注モデル」サイズ感
- ナンガ「焚火ダウンパンツ別注モデル」レビュー まとめ
ナンガ「焚火ダウンパンツ別注モデル」とは
この「焚火ダウンパンツ別注モデル」は、和歌山のアウトドアショップ「Orange」がナンガに別注をかけた限定モデルです。
「Orange」と言えば、アウトドアスパイス「ほりにし」を大ヒットさせたことでも有名ですよね。
このダウンパンツは、表地に難燃素材を使っているため、火の粉が降りかかっても燃えにくく、焚き火を好む冬キャンパーの必須アイテムと言っても過言ではありません。
しかも「焚火ダウンパンツ」をナンガとコラボしているのは「Orange」だけ。
購入できるショップは、実店舗以外では次の3店舗です。
- SNB-SHOP
- Clapper
- Highball
3店舗すべて「Orange」と同じ運営元なのでご安心ください。Amazonや楽天、Yahoo!ショッピングで通販できます。
では、ナンガ「焚火ダウンパンツ別注モデル」の外観やディテールをチェックしていきましょう。
ナンガ「焚火ダウンパンツ別注モデル」外観と特徴
178cm76kgのぼくはカーキのLサイズを購入しました。
ダウンパンツと言っても想像以上におしゃれです。シンプルなので、スウェットやニットなどにも合わせやすく、スリムシルエットでスッキリと見えます。
ただ、あくまでもアウトドアでは、の話ですが......。
ダウンパンツを街で穿くにはちょっと大げさですし、暖房が効いている場所だと逆に暑いです。さらにタウンファッションとしてはコーディネートも難しい。
なので冬キャンプや屋外での作業、近所穿きなどにおすすめします。
【スペック】
表地:ポリエステル93%
アラミド繊維7%
裏地:ポリエステル100%
中綿:ダウン80%、フェザー20%
FP:650FP
ダウン量:30g
総重量:492g(Lサイズ)
価格:23,800円(税込)
ブランドタグのビビッドな赤が良いアクセントになっています。
少し離れていてもナンガだと分かります。ナンガを身に着けているだけでちょっと良い気分なのは、ぼくだけでしょうか?
表地はナンガのオリジナル難燃素材「TAKIBI生地」です。
光沢はほぼなく、マットな質感。ウールパンツに近いような上品な見た目で、落ち着いています。
消防の防火服などにも使われるアラミド繊維を織り込んでいるため、燃えにくいことが特徴です。
一般的なポリエステルやナイロンだと、火の粉でカンタンに穴が空いてしまいます。この「焚火ダウンパンツ」なら、火の粉が降りかかる程度であれば燃えないため、思い切り焚き火を楽しめます。
※絶対に燃えないわけではありません。直火に長時間当て続けると燃えますのでご注意ください。
裏地はツルツルサラサラとした素材です。
滑りが良いので、足が入れやすく、脱ぎ穿きに手間取ることはありません。
中綿には650FPのダウンが30g使われています。
FP別の品質は、このような感じです。
500FP以下→低品質ダウン
600~700FP→良質ダウン
700FP以上→高品質ダウン
この基準でいくと、ナンガ「焚火ダウンパンツ別注モデル」は650FPなので良質ダウンとなります。
ですが、上記画像のとおり意外と薄く、ボリュームがありません。これはFPとダウン量がやや抑えめであることが要因です。
保温性は、700FP以上の高品質ダウンに劣ることは間違いありません。
だからといって悪いわけではなく、このナンガ「焚火ダウンパンツ別注モデル」は、オーバースペックにならない程度の必要十分な暖かさと、モコモコせずスマートに見えるシルエットを両立しています。
もし暖かさが足りないならタイツを穿けばいいですし、やっぱり暑くなってきたら脱げばいい。
このように温度調節しやすいこともメリットです。
確実に言えることは、冬キャンプでジーンズやチノパンとタイツを合わせて穿くよりも、何倍も暖かいということです。
では、ディテールを見ていきます。
ウエストはゴムとウェビングベルトの組み合わせです。
フィット感の調節はベルトを引っ張るだけでOK。一度ウエストの位置を決めてしまえば、脱いだとしても次に同じフィット感をキープできます。
ベルトの厚みもそこそこあり、耐久性は問題なさそうです。
バックルはワンタッチで着脱できます。着けるときは突起をグッと押し込むだけ。
すると部品が噛み合って、しっかり留まります。
外す場合は、バックルの間に指を差し込み、前に押し出すイメージです。
着脱がカンタンで、トイレでベルトをカチャカチャする必要がありません。
フロントはスナップボタンとジッパーです。
ポケットはベイカーパンツ風の外ポケットが付いています。
ワークテイストが強いので、キャンプの雰囲気にピッタリです。サイズはタテ18.5cm×ヨコ17.5cmと大きめ。焚き火グローブや小物系ギアを収納できます。
バックポケットはひとつです。
サイズはタテ17cm×ヨコ15cmと、スマホを取り出しやすい大きさです。
ナンガ「焚火ダウンパンツ別注モデル」の重量は492g。
500mlペットボトルよりも軽いくらいです。重厚な見た目に反して、意外と軽くないですか?
キャンプでは設営や薪拾いなどでちょこちょこ動きまわります。できれば動きやすいほうがいいですよね。
冬キャンプでも暖かさを犠牲にせず、動きやすさも確保できる。
ナンガ「焚火ダウンパンツ別注モデル」は、かゆいところに手が届くダウンパンツとなっています。
次は裾についてですが、「裾のゴムがキツイ」「裾が短すぎる」というレビューをいくつか見かけます。本当にそうなのか検証してみましょう。
裾のゴムがキツすぎる?
ナンガ「焚火ダウンパンツ別注モデル」は裾がパイピング処理されており、キュッと絞られています。
一部のレビューでは、スムーズに脱げないくらいゴムがキツイという意見がありますが......
下記画像をご覧ください。
めっちゃ伸びます。しかもこのパイピング、わりと緩めです。
なので、穿くのも脱ぐのもいたってスムーズで、まったくストレスはありませんでした。
参考までに、平置きで裾口のサイズを測ってみると下記のとおりでした。
通常時→11cm
めいっぱい伸ばした状態→18cm
裾が短すぎる?
ナンガ「焚火ダウンパンツ別注モデル」の、もうひとつのネガティブレビューが「裾が短すぎる」というもの。
座ってひざを曲げると、裾がくるぶしよりもずっと上にきてしまうそうです。
実際のところどうなのか、野外と同じようにスニーカーを履いた状態で座ってみました。(178cm76kgでLサイズ着用)
とくに裾がずり上がることもなく、くるぶしあたりで留まっています。足首がむき出しになることもありません。
ナンガ「焚火ダウンパンツ別注モデル」はそもそもが、短めのくるぶし丈です。
座る角度や深さによって、多少ずり上がるかもしれませんが、デメリットとして指摘するほどではありませんでした。
というわけで、「裾のゴムがキツイ」「裾が短すぎる」というレビューが引っかかっていた人も、これで安心できたのではないでしょうか。
もしかすると商品を改良しているのかもしれませんね。
次に、この別注モデルとオリジナルモデルの違いをチェックしていきます。
オリジナルモデルとの違い
ナンガ「焚火ダウンパンツ別注モデル」には、元となるオリジナルモデルが存在します。
それぞれどんな違いがあるのでしょうか?比較してみましょう。
まずは外観です。
別注モデル
オリジナルモデル
見比べてみると、デザインやシルエットなど、まったくの別物ですね。
オリジナルモデルはカーゴパンツのような雰囲気でポケットが多く、シルエットがゆったりしています。
それに対し別注モデルはシンプルなデザインで、裾に向かってテーパードするシルエットが特徴です。
スペックはどうでしょうか?表にまとめてみました。
別注モデル | オリジナルモデル | |
---|---|---|
表地 |
ポリエステル93%
アラミド繊維7%
|
ポリエステル
アラミド混紡
|
裏地 |
ポリエステル100%
|
ナイロンタフタ
|
中綿 |
ダウン80%
フェザー20%
|
ダウン90%
フェザー10%
|
FP |
650FP
|
770FP
|
ダウン量 |
30g
|
60g
|
総重量 |
492g
※Lサイズ
|
637g
※カタログ値
|
税込価格 |
23,800円
|
41,800円
|
両者で大きく異なるのが、ダウンのFPと量。
暖かさに関しては、オリジナルモデルのほうが完全にワンランク上です。ただその分、41,800円と値が張ります。
一方の別注モデルは、スペックではオリジナルモデルに見劣りするものの、一般的なダウンと比較すると十分に高品質です。
オーバースペックにならない程度の暖かさとスッキリとしたシルエットを備えながら、価格は23,800円。
その差なんと18,000円です。
オリジナルモデルに比べて、ざっくりと半額に近い値段なんです。
18,000円もあれば、その他にも結構いいギアやウェアが買えてしまいますよね。
とにかく暖かさ重視という人はオリジナルモデルを選んでもらうとして、そこそこの暖かさで(それでも十分暖かいですよ)、かっこよさや見た目にもこだわるなら別注モデルがおすすめです。
▼オリジナルモデルはこちら
次にナンガ「焚火ダウンパンツ別注モデル」のサイズ感をチェックしていきます。
ナンガ「焚火ダウンパンツ別注モデル」サイズ感
サイズ表(cm)
ウエスト | 総丈 | 股下 | |
---|---|---|---|
XS |
約28〜36
|
約93
|
約69
|
S |
約31〜37
|
約97
|
約71
|
M |
約33〜39
|
約98
|
約73
|
L |
約35〜42
|
約102
|
約75
|
XL |
約37〜44
|
約103
|
約78
|
サイズ表の通り、ナンガ「焚火ダウンパンツ別注モデル」は股下が短めのアンクル丈です。スリムシルエットですが、実際のサイズ感は標準かと思います。
なのでサイズ選びは、普段穿いているサイズで大丈夫です。
178cm76kgのぼくは普段Lサイズを穿くことが多いです。ジーンズの場合は33〜34インチ。
このナンガ「焚火ダウンパンツ別注モデル」もLサイズでジャストでした。
実際に穿いてみた画像がこちら。
モコモコ感がほとんどなく、ダウンパンツとは思えないほどスッキリしています。着ぶくれしないのがいいですね。
とはいえ、窮屈感はまったくありません。股上は少し浅めですが、腰まわりや太ももはゆったりしています。
動きやすさも問題なく、普通のパンツに近い感覚です。深くしゃがんでも、ひざが突っ張らないのには驚きました。
見た目の細さに反して、中はそこそこ余裕がある感じです。
なので繰り返しになりますが、サイズ選びは普段穿いているサイズをおすすめします。
ちなみに、参考までに靴を合わせるとこんな感じです。
▼ローカットスニーカー(サロモン XA PRO 3D V8 GORE-TEX)
ちょうどスニーカーの履き口に、パンツの裾が乗る感じです。
▼ハイカットブーツ(ブランドストーン)
裾のゴムを広げて、ガバッとブーツを覆いかぶせる感じになります。
サイズ感に関して、ネット上の口コミをいくつかシェアしておきますので、ぜひ購入の参考にしてください。
身長172.体重65でMサイズを購入しました。サイズ感はやや丈が短いと感じた以外はジャストでした。
167cm64kgでMサイズを購入。レビューにあった通り、裾がかなりキツめなので、履くときは大丈夫ですが、脱ぐときはすぐには脱げない感じです。
169cm普通体型でMサイズでぴったりでした。ナンガホワイトレーベルのダウンパンツはSサイズでぴったりでしたが、レビューを見てMサイズにしてみたところ、ピッタリでした。
(中略)本当に小さめ短めです。身長173、体重75で短足の私にもLで小さいです。商品があるならワンサイズ大きめをお勧めしたいです。
サイズ選びにとても悩みましたが、最終的にSサイズを購入しぴったりでした。体格は156cmで中肉中背、骨格は華奢ですが筋肉は無いです。ボトムを重ね着する前提で選んでいます。
170cm65Kg Mサイズ
私にはピッタリサイズでした。
ナンガ「焚火ダウンパンツ別注モデル」レビュー まとめ
以上、ナンガ「焚火ダウンパンツ別注モデル」をレビューしてきました。
ナンガ「焚火ダウンパンツ別注モデル」はリーズナブルでありながらも、冬キャンプに使える十分な暖かさと、スリムでカッコよく見えるシルエットを両取りできるダウンパンツです。
足元から冷えてくる冬キャンプで、このダウンパンツは心強い味方になるはずです。
さらに燃えにくい素材を使っているため、焚き火を思い切り楽しめます。
冬キャンパーや焚き火好きは、ぜひいちどチェックしてみてください。
【メリット】
- スリムシルエットがカッコよくおしゃれ
- モコモコ感がないので着ぶくれしない
- 難燃素材を使っているため思い切り焚き火が楽しめる
- 冬キャンプに必要十分な暖かさ
- 軽く動きやすい
- リーズナブルで高コスパ
【デメリット】
- 街着には大げさすぎて不向き
- 暖かさ重視なら物足りない
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