本記事ではパタゴニア「イスマス・アノラック」について
- 特徴
- サイズ感
- メリット・デメリット
など、実際に使ってみた印象をお伝えします。
パタゴニア「イスマス・アノラック」はプルオーバータイプのウインドブレーカーです。
90年代風のレトロな雰囲気がおしゃれで、スペックもほどほどのため普段使いにピッタリ。本格アウトドアよりも街着やキャンプにおすすめです。
一般的なウインドブレーカーよりも厚手のため、重ね着をすれば冬でもアウターとして使える懐の深さも備えています。
というわけで、パタゴニア「イスマス・アノラック」をレビューしていきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
【メリット】
- 90年代風のレトロな雰囲気が新鮮でおしゃれ
- 素材がくったりと柔らかいので着ごこちが良い
- ほどほどのスペックで普段使いしやすい
- 比較的厚手のため冬でもアウターとして使える
【デメリット】
- パッカブルではあるものの、結構かさばる
- ウインドブレーカーとしては重たい
- 本格アウトドアにはスペックが物足りない
パタゴニア「イスマス・アノラック」外観と特徴
178cm76kgのばくはMサイズを購入しました。
90年代風のレトロな雰囲気がかわいいです。フルジップのほうが機能的には便利ですが、プルオーバー独特の味わいが逆に新鮮で目を引きます。
【スペック】
表地:ナイロン95%
ポリウレタン5%
裏地:ポリエステル・トリコット・メッシュ100%
重量:553g
価格:19,800円(税込)
ではディテールを見ていきましょう。
生地はナイロン素材です。
ナイロンとはいえシャカシャカ感はなく、肌ざわりはコットンのように柔らか。光沢もほぼ無いので、街着にも馴染みます。
撥水加工されているため、この通り、小雨くらいならしっかり弾いてくれます。
加えて、UPF40+のUVカット機能付き(カット率95%以上)なので、油断しがちな春や秋に着るだけで日焼け対策になります。
裏地はほぼすべてメッシュです。
なので肌離れが良く、汗をかいてもベタつきません。着ごこちもくったりと柔らかいため、気持ちよく過ごせます。
この「イスマス・アノラック」は自宅で洗濯できます。洗濯表示を確認してみましょう。
洗濯機と乾燥機が使えるので、普段通りに洗えばOKです。ただ、他の服と絡んで生地が傷んでしまわないように、洗濯ネットに入れることをおすすめします。
フードはひもで絞れるオーソドックスなタイプ。
スウェットパーカーのような丸ひもがレトロな雰囲気です。
フロントは1/4がジップで開閉できます。
フラップの幅が広いので、ジッパーの隙間から風が入ってきません。
袖は2段階のスナップ留めです。
両脇にカンガルーポケットが付いています。
スウェットパーカーのように中が繋がっており、口にジッパーも付いていないので、スマホやサイフを入れておくのはちょっと心配です。
なのでスマホやサイフは、正面のジッパー付き横型ポケットに収納するのが良いでしょう。
深さが約18cmあるので、かなりモノが入ります。
登山なら地図やコンパス、キャンプなら手袋やナイフなどのツール類が収納でき、必要なときにサッと取り出せます。
さらにこのポケットは「イスマス・アノラック」本体を収納するポーチにも変身するんです。収納方法は次で解説します。
1.パッカブルだけど結構かさばる
パタゴニア「イスマス・アノラック」はパッカブル仕様です。
別でポーチが付属しているわけではなく、この正面に付いている横型ポケットに本体を収納できます。
収納方法を簡単に説明しましょう。
まず、ポケットの内側を引っ張り出します。
引っ張り出した流れで、そのまま中へ本体をグイグイ押し込んで......
最後にジップを閉めたら完成。
ここまで10秒もかかりません。容量に余裕があるので、ギュウギュウに押し込まなくても大丈夫です。
大きさは2リットルのペットボトルほど。
決してコンパクトとは言えませんが、ギリギリ許容範囲といったところでしょうか。
ただ、持ち運ぶにはそこそこかさばります。
なので、荷物の軽量化・コンパクト化が肝になる本格的な登山には向きません。どちらかと言えばタウンユースやキャンプ向きです。
2.ウインドブレーカーのわりに重たい
パタゴニア「イスマス・アノラック」は見かけによらず、結構重いです。
パタゴニア公式サイトでは「軽量」と表現されていますが、全然そんなことありません。
Mサイズで533g。
500ミリリットルのペットボトル以上の重さがあります。
パタゴニアの他のウインドブレーカー系アイテムと重さを比較してみましょう。
- ファンホッガーズ・アノラック 556g
- イスマス・アノラック 533g
- バギーズ・ジャケット 456g
- ストレッチ・テール・プレーニング・フーディ 235g
- フーディニ・スナップT・プルオーバー 113g
- フーディニ・ジャケット 105g
「イスマス・アノラック」は裏地が付いていることもあり、ウインドブレーカーとしてはやはり重たいです。
軽快な見た目とのギャップも、より重さを感じさせる要因になっている気もします。
「フーディニ・ジャケット」のような薄手のウインドブレーカーと思って購入すると、イメージと違うはずです。
どちらかと言うと、素材や質感などは「バギーズ・ジャケット」に近く、いわば”フード付きバギーズ・ジャケット”といった感じ。
なので、軽さにこだわるなら「イスマス・アノラック」はおすすめできません。
ただ、軽くはないものの、その分、作りはしっかりしています。つまり、他のウインドブレーカーと比べて防風性・防寒性は上です。
多少重くても、オールマイティーに使える守備範囲の広さに魅力を感じるなら「イスマス・アノラック」はちょうど良いでしょう。
2.そこそこ厚手なので冬も使える
パタゴニア「イスマス・アノラック」は想像していたよりも厚手でした。
裏地が付いていることもありますが、表地にもわりと厚みがあります。決して薄手ではありません。
なので、インナーにロンTやネルシャツを着れば、秋や春先に。スウェットやニットを着れば冬でも使えます。
ボリュームのある厚手のものは着込めないので真冬は厳しいと思いますが、うまく重ね着すれば秋〜春先までのロングシーズンいけます。逆に気温が20℃くらいになると暑いかもしれません。
パタゴニア「イスマス・アノラック」はペラペラのウインドブレーカーではありません。そこそこ立派なライトアウターといった感じです。
レイヤリング次第で真冬以外の秋〜春先まで使え、気軽に脱ぎ着できるため体温調節もしやすい。使い勝手が良い便利なアウターを探しているなら、パタゴニア「イスマス・アノラック」はおすすめです。
パタゴニア「イスマス・アノラック」サイズ感
パタゴニア「イスマス・アノラック」はUSサイズのため、大きめの作りとなっています。
なので、サイズ選びはワンサイズ小さめがおすすめです。
178cm76kgのぼくはLサイズが基本ですが、この「イスマス・アノラック」はMサイズを選びました。
実際に着てみた画像がこちらです。
全体的にゆったりとしたサイズ感です。
中にTシャツとスウェットを着た状態でも、程よくゆとりがあります。
袖が若干長いものの、気にするほどではありません。裾はちょうど良い長さです。
見た目はレトロですが、シルエットは現代風の大きすぎないボックスシルエット。野暮ったく見えないので、誰でもすっきり着こなせます。
着脱も想像していた以上にスムーズです。身幅が比較的大きいため、スルッと腕と体が入ります。フロントジップをフルオープンにしておくと、頭を出しやすくストレスがありません。
よって繰り返しになりますが、パタゴニア「イスマス・アノラック」のサイズ選びはワンサイズ小さめがおすすめです。
もしサイズに迷う場合は、パタゴニア公式サイトでサイズが異なる2着(たとえばMとL)をいったん購入し、試着後に不要な方を無料で返品することも可能です。
ちょっと気が引けるかもしれませんが、実際にパタゴニアが認めている方法なので、ぜひ試してみてください。(参考:サイズやカラーなど製品選びに迷った時は、どうしたらいいですか)
パタゴニア「イスマス・アノラック」レビュー まとめ
以上、パタゴニア「イスマス・アノラック」をレビューしてきました。
パタゴニア「イスマス・アノラック」はプルオーバータイプのウインドブレーカーです。
90年代風のレトロな雰囲気がおしゃれで、スペックもほどほどのため普段使いにピッタリ。本格アウトドアよりも街着やキャンプにおすすめです。
一般的なウインドブレーカーよりも厚手のため、重ね着をすれば冬でもアウターとして使える懐の深さも備えています。
ぜひいちどチェックしてみてください。
【メリット】
- 90年代風のレトロな雰囲気が新鮮でおしゃれ
- 素材がくったりと柔らかいので着ごこちが良い
- ほどほどのスペックで普段使いしやすい
- 比較的厚手のため冬でもアウターとして使える
【デメリット】
- パッカブルではあるものの、結構かさばる
- ウインドブレーカーとしては重たい
- 本格アウトドアにはスペックが物足りない
▼関連記事