本記事ではパタゴニア「スレートスカイ・ジャケット」について
- 特徴
- サイズ感
- メリット・デメリット
など、実際に購入し着てみた印象をお伝えします。
まず簡単にまとめると、パタゴニア「スレートスカイ・ジャケット」は軽量で着ごこちが柔らかなレインジャケットです。
レインジャケットとはいえ、雨の日に着るだけではもったいないほどデザインがカッコいいので、街着アウターとして普段使いできます。
というわけで、パタゴニア「スレートスカイ・ジャケット」をレビューしていきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
【メリット】
- シンプル&無骨でカッコいい
- 雨の日だけでなく普段使いできる
- ストレッチが効いて、動きやすい
- 軽量なため肩が凝らない
- 防水ジャケットなのにゴワつかず、着ごこちが柔らかい
- 3ヶ所で換気できるためムレにくい
- 洗濯機で洗えるため、クリーニングの手間と費用がない
【デメリット】
- スナップボタンが硬く、留め外ししづらい
- 生地があごに当たるのが気になる
- 袖口からの雨の侵入は防ぎきれない
- 薄手かつ中に着込めないため冬は厳しい
パタゴニア「スレートスカイ・ジャケット」外観と特徴
178cm76kgのぼくはグリーンのMサイズを購入しました。
全体的に装飾は控えめで、シンプルなデザインです。フライトジャケットを思わせるストームフラップが無骨な雰囲気を醸し出しています。
【スペック】
素材:ナイロン
重量:295g
価格:28,600円(税込)
ではディテールを見ていきましょう。
生地には、防水性・透湿性・耐久性におけるパタゴニア独自の厳しいテスト基準「H2Noパフォーマンス・スタンダード」をクリアした素材が使われています。
この通り、水をしっかり弾いています。
「H2Noパフォーマンス・スタンダード」とは
- 防水性
- 透湿性
- 撥水性
- 耐久性
に優れた素材にのみ与えられる規格です。
この生地は1枚に見えますが、実は3層構造になっており
- 表地→撥水コーティング済みナイロン
- 中間→防水性/透湿性バリヤー
- 裏地→ジャージー素材
で構成されています。
裏側を見てみましょう。
裏地にはジャージー素材が使われています。
ツルツルとした素材ではなく、編み込まれているので肌ざわりはサラサラ。半袖Tシャツの上に羽織っても肌に貼り付かず、ペタペタしません。
生地の継ぎ目は防水テープ加工され、防水性と耐久性を高めています。
「スレートスカイ・ジャケット」最大の特徴がフロントのストームフラップです。
雨の侵入をガードするだけではなく、首元がキリッと立ち上がります。さらにフライトジャケットのようなミリタリーテイストも感じるため、ファッション的にも大きなポイントです。
しかし首元が立ち上がるがゆえに、人によっては生地があごに当たるのが気になるかもしれません。
機能面で見ると、このストームフラップはウェア内の換気に使えます。
このようにフラップのボタン2ヶ所を留めた状態でフロントジップを下げると......
前を閉じたまま空気を入れ替えることができるんです。つまりスタイルを崩さずに温度と湿度を調節できるため、電車やビルの中など「ちょっと暑いなぁ」というときに活用してください。
ただ、このボタンは硬めなのが難点。
留めたり外したりがスムーズにできないので、ストレスを感じることがあります。とはいえ頻繁に開け閉めするわけではないため、大きなデメリットにはならないでしょう。
続いてファスナーをチェックします。
フロントは防水性の高い止水ファスナーです。
開閉時の操作は硬めですが、止水ファスナーとはそういうものなので仕方ありません。その分、ファスナーの噛み合わせ部分から雨が侵入しないので良しとしましょう。
左右のハンドポケットは隠しファスナーとなっています。
ファスナーを閉じると、口が塞がるため雨が侵入しにくくなっています。見た目もスッキリしていて、スタイリッシュです。
ポケットの中はメッシュなので、ファスナーを開けておくだけで換気できます。
「スレートスカイ・ジャケット」はストームフラップと左右のハンドポケットの合計3ヶ所がベンチレーションを兼ねているため、気密性が高いにもかかわらずムレにくい点がメリットです。
袖口は2/3がフラット、1/3が伸縮性のあるパイピングとなっています。
ベルクロで閉めるタイプではないため、完全に雨を防ぐことはできませんが、普段使いには問題ないレベルです。見た目がスッキリし、かさばらないのはメリットです。
さらに軽量なことも大きな特徴です。Mサイズで実測値が303g。だいたいホット専用ペットボトルのお茶くらいの重さです。
同じ防水ジャケットでもパタゴニアの定番「トレントシェル 3L・ジャケット」が約400g。なので、「スレートスカイ・ジャケット」はおよそ3/4の重さしかありません。
要因としては薄手であること、ミニマムデザインなのでパーツが少ないことが挙げられます。どちらかといういとウインドブレーカーに近い感覚なので、肩が凝らず、気軽に羽織れます。
「スレートスカイ・ジャケット」は折り畳めば、持ち歩きの負担になりません。このように本体をフードの中に収納できます。
収納しても両手サイズほどと、そこまでコンパクトにはならないものの、軽く薄いため、かさばりません。
また、自宅の洗濯機で洗えることもメリットです。洗濯表示を確認してみましょう。
表示内容をまとめるとこのような感じです。
【OK】
- 洗濯機での水洗い
- タンブル乾燥
【NG】
- 漂白剤
- 柔軟剤
- アイロン
- ドライクリーニング
洗濯ネットに入れて、普段通りに洗濯機に突っ込むだけでOKです。わざわざクリーニングに出す手間や費用がかかりません。
1.ストレッチが効くため着ごこちが柔らかい
公式サイトにも書いてありませんが、実はパタゴニア「スレートスカイ・ジャケット」には伸縮性があります。
ご覧ください、このように生地が伸びます。
そこまで伸縮性は高くありませんが、防水ジャケットでストレッチが効いたモノはあまり多くないため、これは大きなアドバンテージです。嬉しい誤算ですね。
そのため着ごこちが柔らかく、しなやか。
軽さも相まって、動きやすく軽快です。
防水ジャケットにありがちなゴワつきやガサガサ感が一切ありません。
つまり「スレートスカイ・ジャケット」なら雨に濡れないだけでなく、ストレスなく心地よく過ごせます。
2.街着に使いたいカッコよさ
パタゴニア「スレートスカイ・ジャケット」は雨の日だけでなく、普段使いできるほどスタイリッシュです。
まずディテールが過剰すぎず、デザインがシンプル。そしてフライトジャケット風のストームフラップが無骨で男前。
本格派レインジャケットのように大袈裟な感じにならないので、街着アウターとして着てもカッコいいです。
なので山登りやアウトドアをしない方にも、この「スレートスカイ・ジャケット」はおすすめです。
3.冬は厳しいので春〜秋がおすすめ
パタゴニア「スレートスカイ・ジャケット」は冬に着るのは厳しいでしょう。
理由は次の2点です。
- 生地が薄手
- スリムフィットのため中に着込めない
実際に着てみると、中はTシャツ+スウェットでギリギリといった感じです。
半袖TシャツやロンT、薄手のスウェットまでがベターかと思います。
もし冬も使うならワンサイズ大きめを選ぶという手もありますが、袖が長くなってしまい、全体のバランスが崩れてしまうため、あまりおすすめしません。
なので「スレートスカイ・ジャケット」は、春〜秋の寒くない時期に着るのがおすすめです。
パタゴニア「スレートスカイ・ジャケット」サイズ感
パタゴニア「スレートスカイ・ジャケット」はUSサイズのため、やや大きめの作りとなっています。
なのでサイズ選びはワンサイズ小さめがおすすめです。
178cm76kgのぼくは普段Lサイズを着ることがほとんどですが、この「スレートスカイ・ジャケット」はMサイズを選びました。
実際に着てみた画像がこちら。
「スレートスカイ・ジャケット」はスリムフィットのため、アウターのわりに比較的タイトめです。
とはいえ、小さすぎることはなく、胴まわりや肩まわりに程よい余裕があります。一方で腰まわりはややタイト。イメージ的には逆三角形のようなシルエットですね。
ストレッチが効いているので、動きにくさはありません。着ごこちは快適そのものです。
袖・裾の長さはちょうどいい感じです。
中に着るのは、半袖TシャツやロンT、薄手のスウェットまでがいいかと思います。
パタゴニアの「アップライザル・スウェット」のような厚手スウェットでギリギリです。
もしLサイズであれば、もっと着込めるとは思います。しかし逆に、袖・裾が長すぎてバランスが悪くなり、カッコよく見えません。
せっかくのスリムフィットなので、スッキリとスタイリッシュに着こなしたいところです。
なので「スレートスカイ・ジャケット」のサイズ選びはワンサイズ小さめをおすすめします。
サイズ感に関して、パタゴニア公式サイトの口コミをいくつかシェアしておきますので、ぜひ購入の参考にしてください。
169cm、59kgでSサイズでジャスト。 下に着込むならMサイズが良いかと思いますが、スリムフィットモデルなので個人的にはジャストで着るのがカッコ良いかと思います。
171cm65kgでSサイズ着用(ややスリムめ) →中に着込む事を考えるならワンサイズ上げるのも可能です。
171cm 72kg でMサイズがちょうど良かったです。少しゆとりがあって中にスウェットを着ることも出来ます。
175㎝、70㎏のちょいぽっちゃり体型ですがMサイズで中にフリースが着れるぐらいの余裕があります。
多くのアウターを買ってきましたが、これが一番ジャストフィット。 伸長173㎝ 体重75㎏ Mサイズを購入。
もしサイズに迷う場合は、パタゴニア公式サイトでサイズが異なる2着(たとえばMとL)をいったん購入し、試着後に不要な方を無料で返品することも可能です。
ちょっと気が引けるかもしれませんが、実際にパタゴニアが認めている方法なので、ぜひ試してみてください。(参考:サイズやカラーなど製品選びに迷った時は、どうしたらいいですか)
パタゴニア「スレートスカイ・ジャケット」レビュー まとめ
以上、パタゴニア「スレートスカイ・ジャケット」をレビューしてきました。
パタゴニア「スレートスカイ・ジャケット」は軽量で着ごこちが柔らかなレインジャケットです。
レインジャケットとはいえ、雨の日に着るだけではもったいないほどデザインがカッコいいので、街着アウターとして普段使いできます。
ぜひいちどチェックしてみてください。
【メリット】
- シンプル&無骨でカッコいい
- 雨の日だけでなく普段使いできる
- ストレッチが効いて、動きやすい
- 軽量なため肩が凝らない
- 防水ジャケットなのにゴワつかず、着ごこちが柔らかい
- 3ヶ所で換気できるためムレにくい
- 洗濯機で洗えるため、クリーニングの手間と費用がない
【デメリット】
- スナップボタンが硬く、留め外ししづらい
- 生地があごに当たるのが気になる
- 袖口からの雨の侵入は防ぎきれない
- 薄手かつ中に着込めないため冬は厳しい
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