本記事ではパタゴニア「イスマス・ユーティリティ・ジャケット」について
- 特徴
- サイズ感
- メリット・デメリット
など、実際に使ってみた印象をお伝えします。
正直なところ、パタゴニア「イスマス・ユーティリティ・ジャケット」は機能的には平均点です。
ゴアテックスが使われているレインジャケットのように、完全防水とか超軽量といった突出した強みはありません。
ですが【ユーティリティ=役に立つ】の名前通り、使い勝手や実用性、ケアの簡単さにおいてはレインジャケットよりも優秀です。
「登山などのハードなアウトドアはしない」
「街着や普段使いがメイン」
という方なら、むしろ「イスマス・ユーティリティ・ジャケット」のほうが便利で使いやすいでしょう。
というわけで、パタゴニア「イスマス・ユーティリティ・ジャケット」をレビューしていきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
【メリット】
- 手ぶら派にうれしい大容量ポケット
- レインジャケットと違い寿命が長い
- 秋〜春の3シーズン使える
- 自宅の洗濯機で丸洗いできてケアがラク
- ショート丈でスッキリ着こなせる
【デメリット】
- 突出した機能がない
- 登山など本格アウトドアにはスペック不足
パタゴニア「イスマス・ユーティリティ・ジャケット」外観と特徴
178cm76kgのぼくはMサイズを購入しました。
さらりと気軽に羽織れるショート丈のジャケットです。フライフィッシング用のジャケットを彷彿とさせるマチ付きの大型チェストポケットがアクセントになっています。
【スペック】
表地:ナイロン95%
ポリウレタン5%
裏地:ポリエステル・メッシュ100%
重量:598g
価格:30,250円(税込)
ではディテールを見ていきましょう。
表地は中厚手のナイロン素材です。
アウターらしいパリッとしたハリがありつつも、肌ざわりは柔らか。ゴワゴワしないため動きにくさはありません。さらに表面は撥水加工されており、小雨くらいなら十分に弾きます。
裏地はサラッと滑りが良いメッシュ素材です。
なので、半袖Tシャツの上に羽織っても肌離れが良く、汗でベタつきません。また、冬はニットを中に着てもモタつくことがなく、スルッと袖を通せます。
フードはドローコード式のベーシックなタイプ。
首元がしっかり立ち、冷気の侵入を抑えてくれます。タートルネックセーターやネックウォーマーと組み合わせれば冬でも十分に使えます。
フロントはフルジップです。
幅の広い防風フラップでジップを隠せるため、すきま風をブロック。首元やフロントは風対策がしっかりされている印象です。
袖はスナップボタン留めで、二段階に調節できます。
ポケットは合計で5つです。まず大型のフラップ付き胸ポケットが2つ。
この胸ポケットについては後ほど触れたいと思います。
そして、ハンドポケットがウエストの左右に付いています。
さらに内ポケットがひとつ付いています。
ジップ式のため、貴重品はこちらに入れておくと安心です。
1.手ぶら派にうれしい大容量ポケット
パタゴニア「イスマス・ユーティリティ・ジャケット」の大きな特徴が、この大型の胸ポケットです。
フライフィッシング用ジャケットをモチーフにした他にはなかなか無いデザインです。ミリタリー風の無骨な雰囲気もあり、カッコいいですよね。見た目にインパクトがあるので、着こなしのアクセントにもなります。
サイズはタテ22cm×ヨコ15cm×マチ4cmとかなり大容量。長財布もすっぽり収まるほどの大きさがあります。
スマホ、財布、カギを余裕で収納できるため、手ぶらで出歩くのに便利です。冬なら手袋やネックウォーマーを入れても良いでしょう。
この「イスマス・ユーティリティ・ジャケット」は、いわばサコッシュが2つ付いているような感じです。
なので「なるべくバッグを持ちたくない」「両手をフリーにして身軽に出かけたい」という手ぶら派におすすめです。
2.レインジャケットよりもケアが簡単で長持ち
アウトドア系のアウターはゴアテックスなどの防水透湿素材を使ったレインジャケットがほとんどです。
しかし、防水透湿素材を使ったレインジャケットには3つの欠点があります。
- 寿命が短い
- 普段使いにはオーバースペック
- ケアが面倒
防水透湿素材は汗や皮脂汚れに弱く、早い場合は2〜3年で劣化が始まります。だいたい裏地が剥離してボロボロになっていきます。
加えて、本領を発揮する雨の日の出番も実はそう多くなかったりもします。登山なら雨に濡れて体温が下がると困るわけですが、普段使いするにはそこまでの防水性能は必要ありません。
ケアも面倒です。基本的に洗濯機が使えないので、手洗いするかクリーニングに出すしかありません。コストも手間もかかります。面倒だからといって放置すると、汚れが溜まって劣化が進むという負のループに......。
「安くはない金額を払うんだから長く使いたい」
「普段使いや街着に合った機能で十分」
「面倒なケアはしたくない」
という方にちょうど良いのが、このパタゴニア「イスマス・ユーティリティ・ジャケット」なんです。
「イスマス・ユーティリティ・ジャケット」には防水透湿素材は使われていません。
なので裏地がボロボロに劣化することなく、長く使えます。
そして、防水ではありませんが、小雨くらいならしっかり弾く撥水加工がされています。街なら避難できる場所はたくさんあるので、急場をしのぐには十分です。
さらに、自宅の洗濯機で丸洗いできます。
特別なことをする必要がなく、日々の洗濯と同じように洗えばOK。コストも手間もかからず、メンテナンスが簡単です。ただし洗濯ネットには入れてくださいね。
パタゴニア「イスマス・ユーティリティ・ジャケット」は普段使いに必要十分な機能があって、長く愛用できます。そしてケアもラク。
「登山などのハードなアウトドアはしない」「街着や普段使いがメイン」という方におすすめです。
3.真冬以外はこれ一着で乗り切れる
パタゴニア「イスマス・ユーティリティ・ジャケット」は秋から春までの3シーズン使えます。
なぜなら、薄すぎず分厚すぎずの使いやすい生地感で、レイヤリングに向いているからです。
たとえば、秋や春の季節の変わり目にはTシャツや襟付きのシャツを。冬はスウェットやニットを着込んで。
ジャケットそのものに保温性はないので真冬は厳しいですが、関東から西の都市部であれば、真冬以外はこの「イスマス・ユーティリティ・ジャケット」一着で乗り切れるくらいです。
生地の質感や厚みは「バギーズジャケット」に近く、同じシリーズの「イスマス・アノラック」よりもっとアウター寄りと考えてもらえば良いと思います。
つまり季節を問わずオールマイティーに使えるんです。
パタゴニア「イスマス・ユーティリティ・ジャケット」は秋から春までロングシーズン着れるため、結果的にコスパも高くなります。
パタゴニア「イスマス・ユーティリティ・ジャケット」サイズ感
パタゴニア「イスマス・ユーティリティ・ジャケット」はUSサイズのため、大きめの作りとなっています。
なので、サイズ選びはワンサイズ小さめがおすすめです。
178cm76kgのぼくは普段はLサイズが基本ですが、この「イスマス・ユーティリティ・ジャケット」はMサイズを選びました。
実際に着てみた画像がこちらです。
中にTシャツとスウェットを着て、胴まわりにまだ余裕があります。
一方で腕まわりはジャスト。身幅と比べるとアームホールは少し細めかもしれません。あまりにモコモコした格好だと腕が窮屈に感じる可能性はありますが、スウェットくらいならまったく問題ありません。
袖はやや長めですが許容範囲でしょう。着丈はちょうど良い感じです。
シルエットのバランスも良く、ワンサイズ落として正解でした。ショート丈なので野暮ったくならず、スッキリとシャープに見えます。
よって繰り返しになりますが、パタゴニア「イスマス・ユーティリティ・ジャケット」のサイズ選びはワンサイズ小さめがおすすめです。
サイズ感に関して、パタゴニア公式サイトの口コミをいくつかシェアしておきますので、ぜひ購入の参考にしてください。
他の方のレビューにもありますが、身幅に対する着丈が短く、腕周りは細いです。 スナップTやスウェットシャツを下に着るならということで、Sサイズを選びました。 (160cm 標準体型)
170cmでMサイズ(中略)ちょうど良いサイズでした。私のウェストは80cmほど、パーカーや、やや厚手のシャツを着た上に身に付ける場合を想定して、少しだけゆとりを持ったサイズが欲しかったのですが、ベストチョイスだったと思います。 パタゴニアではSサイズのジャケットを買っていますが、この商品に関しては、袖丈や着丈がMサイズでピッタリでした。
身長171cm、60キロで、Mサイズを選択。 身幅たっぷりですが、着丈は比較的短めだと思います。 普段のパタゴニア製品はSサイズ着用てすが、Sだと着丈が少し物足りないと思いMにしましたが、バッチリでした。
175cm、75kgの小太り体型ですが、 Lサイズで丁度良かったです。
177cm、75kg、体格はゴツ目で、Lサイズをチョイス。身幅に十分ゆとりを持たせてあり、インナーに厚手のフリースを着ても窮屈感はありません。
176センチ、63キロの普通体型で黒のXL購入。 カッコいいです。 身幅はけっこう余裕ありますが、見た目はそんなに大きく感じないです。 こちらの商品は、大きめサイズを選び裾を絞って着るのが個人的に好きです。
もしサイズに迷う場合は、パタゴニア公式サイトでサイズが異なる2着(たとえばMとL)をいったん購入し、試着後に不要な方を無料で返品することも可能です。
ちょっと気が引けるかもしれませんが、実際にパタゴニアが認めている方法なので、ぜひ試してみてください。(参考:サイズやカラーなど製品選びに迷った時は、どうしたらいいですか)
パタゴニア「イスマス・ユーティリティ・ジャケット」レビュー まとめ
以上、パタゴニア「イスマス・ユーティリティ・ジャケット」をレビューしてきました。
パタゴニア「イスマス・ユーティリティ・ジャケット」は普段使いに必要十分な機能を備えたアウターです。
レインジャケットのように劣化しないため長く愛用でき、そのうえケアも簡単でラク。
街着や普段使いがメインなら、レインジャケットよりも便利で使いやすいでしょう。
ぜひいちどチェックしてみてください。
【メリット】
- 手ぶら派にうれしい大容量ポケット
- レインジャケットと違い寿命が長い
- 自宅の洗濯機で丸洗いできてケアがラク
- 秋〜春の3シーズン使える
- ショート丈でスッキリ着こなせる
【デメリット】
- 突出した機能がない
- 登山など本格アウトドアにはスペックが頼りない
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