本記事ではパタゴニア「ファリアーズ・シャツ」について
- 特徴
- サイズ感
- メリット・デメリット
など、実際に着てみた印象をお伝えします。
パタゴニア「ファリアーズ・シャツ」は秋冬に使える厚手のワークシャツです。
シャツとはいえズッシリ重たいので、シャツジャケット風にアウターとして着ることをおすすめします。
決しておしゃれとは言えませんが、無骨で男くさい雰囲気は魅力で、ソロキャンプとの相性もバッチリです。
というわけで、パタゴニア「ファリアーズ・シャツ」をレビューしていきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
【メリット】
- おしゃれではないが、無骨でカッコいい
- 中に着込めるため、アウターとして使える
- 頑丈という言葉がピッタリの耐久性
【デメリット】
- シャツとしては重たく、肩にズッシリくる
- 洗練されておらず野暮ったい(でもそれが良い)
- 金属ボタンが硬く、最初は着脱に手こずる
パタゴニア「ファリアーズ・シャツ」外観と特徴
178cm76kgのぼくはブラウン系バッファローチェックのMサイズを購入しました。
見た目はネルシャツのようですが、ネルシャツよりも重厚でカットも直線的。どちらかと言うと、シャツジャケットに近いと感じました。
【スペック】
素材:ヘンプ55%
ポリエステル45%
重量:635g(Mサイズ)
価格:14,850円(税込)
ではディテールを見ていきましょう。
生地はヘンプ(麻)とポリエステルの混紡素材です。
チェック柄のモデルは重さ8.3オンスの生地が使われています。(無地のモデルは9オンス)薄手のスウェットパーカーと同じくらいの重さがあるので、シャツとしてはかなり厚手です。
表面は微起毛しているため、ネルシャツに近い雰囲気です。
素材にヘンプが使われていることもあり、実物を手に取るまでは「ザラザラゴワゴワしているのではないか?」と思っていました。
確かにネルシャツのようなふんわり感はありませんが、想像よりも遥かに柔らかく、肌ざわりもサラッとしているため、着ごこちは悪くありません。
加えて、ヘンプはコットンと比べて4倍の耐久性を備えると言われます。生地を触ってみると、”丈夫”と言うよりも、”頑丈”と言ったほうがしっくりくるタフさを感じます。
襟はプレーンなスタイルです。
しっかりした厚みがあるので、日差しや風を避けたい場合は、立てて防ぐことができます。
胸ポケットはワークテイストを強く感じるフラップ付き。
スマホや小銭入れなどの小物がすっぽり入るだけの容量があるため、両手が空きます。さらに、フロントボタンの左右両側にペンホルダーを備えています。
ボタンはすべて重厚な金属製です。
がっしりと頑丈なため、最初は着脱に手こずるものの、着込むうちにスムーズに留め外しできるように馴染んでいきます。「patagonia」の刻印も良い感じです。
裏側にはスペアボタンが大小ひとつずつ備えてあります。
裾は直線にカットされたボックスカットです。
シャツジャケットのようなディテールなので、アウター的な使い方のほうがマッチしそうですね。
背中にはボックスプリーツが入っています。
腕や肩を大きく動かしても、突っ張ることがありません。
1.おしゃれではないが、男心をくすぐられる
パタゴニア「ファリアーズ・シャツ」は決しておしゃれではありません。
まさに”働く男のユニフォーム”といった雰囲気の渋いシャツです。
ですが、その無骨さに心惹かれます。
ワークウェアらしい落ち着いたカラーリングと、新品ながらもすでに何年も着込んだかのような風合い。
ブランドロゴも通常のビビッドな青系ではありません。
色褪せたようなヴィンテージ感のあるオレンジ系カラーで、シャツ本体の色味とマッチしています。
山小屋やログハウスが似合うイメージでしょうか。なんとなく哀愁みたいなものも感じます。
公式サイトのレビューを見てみると、実際に農作業や山仕事の作業着として愛用している人も多いようです。
無骨系ソロキャンプにも合いそうですね。
この「ファリアーズ・シャツ」をラフに羽織って、黙々と薪割りや焚き火をする。そんな場面を想像するだけでワクワクしてきます。
そんな男くさい雰囲気が好みなら、このパタゴニア「ファリアーズ・シャツ」はおすすめです。
着込むほどに味わいも増していきます。
自分だけの愛着ある一枚に育ててみてはどうでしょうか。
2.重たいので、アウター使いがおすすめ
パタゴニア「ファリアーズ・シャツ」はズッシリとした重みがあります。
重量はMサイズで635g。
シャツとしては重量級です。ちなみにパタゴニアでもっとも厚手のネルシャツ「ミッドウェイト・フィヨルド・フランネルシャツ」が412gなので、およそ1.5倍。
実際に羽織ってみると、肩にズッシリきます。
当然、重さ8.3オンスの厚手生地を使っているからなのですが、コットンのネルシャツと比べて、生地の密度が高いような気がします。中に空気が含まれていない感じというか。
すべてに金属製ボタンを使っていることもあるでしょう。
なので、部屋着や普段着として着るには、いまいちリラックスできません。
見た目はネルシャツですが、まったくの別物です。
日常使いするなら、もっと柔らかくて軽いコットン製のネルシャツのほうが良いと思います。
どちらかと言えば、このパタゴニア「ファリアーズ・シャツ」は、シャツよりもCPOジャケットのようなシャツジャケットに近い感覚です。
なので、純粋なシャツとして使うよりも、アウターとして使うのがおすすめです。
こちらの画像をご覧ください。
下にパタゴニアの厚手パーカー「アップライザル・フーディ」を着ています。
「ファリアーズ・シャツ」はゆったりとしたサイズ感のため、このように厚手のパーカーやニットを着込めます。
ぼくは関西の都市部に住んでいるのですが、この格好で12月中旬くらいまでいける感じです。
逆に「ファリアーズ・シャツ」の上に何かアウターを着ようとすると、中でダブついてしまい着ごこちを損ないます。
なので、パタゴニア「ファリアーズ・シャツ」はアウター使いがおすすめです。
パタゴニア「ファリアーズ・シャツ」サイズ感
パタゴニア「ファリアーズ・シャツ」はUSサイズのため、大きめの作りです。
加えてリラックスフィットなので、横幅はさらにゆったりしています。
よって、サイズ選びはワンサイズ小さめがおすすめです。
178cm76kgのぼくはLサイズが基本なのですが、この「ファリアーズ・シャツ」はMサイズを選びました。
実際に着てみた画像がこちら。(中に半袖Tシャツを着用)
ワンサイズ落としても、まだ大きめです。
胴まわりやアームホールに十分なゆとりがあり、袖や裾もやや長め。Tシャツの上に着るなら、2サイズダウンでもいけそうな感じです。
ですが前述したように、この「ファリアーズ・シャツ」は純粋なシャツとしてよりも、アウターとして使うことをおすすめしています。
アウターとして着ると、このようなサイズ感です。
9.4オンスの薄手パーカー「リジェネラティブ・オーガニック・サーティファイド・コットン・フーディ」だと、まだ程よくゆったりしています。
11.5オンスの厚手パーカー「アップライザル・フーディ」になるとジャストです。とはいえ窮屈感はありません。フロントボタンを閉じられるくらいの余裕はあります。
個人的には、9.4オンスの薄手パーカーのほうが好みのサイズ感です。
このようにシャツジャケット風にアウターとして着ることで、サイズ感のバランスが改善され、大きすぎる印象はほぼなくなりました。
むしろアウターに使うならワンサイズ小さめが良いでしょう。2サイズ落としてしまうとアウター的な使い方ができなくなります。
よって繰り返しになりますが、パタゴニア「ファリアーズ・シャツ」のサイズ選びはワンサイズ小さめがおすすめです。
サイズ感について、パタゴニア公式サイトの口コミをいくつかシェアしておきますので、ぜひ購入の参考にしてください。
168cm、58kgでXSを購入しました。(中略)サイズ感は肩幅はジャストですが着丈は自分の身長だと少し長く感じます。
難しいのはサイズ感で 166センチ65キロでガッチリです。 いつもpatagoniaの製品はSサイズ時々 Mサイズを買っています。 下に着込む予定は無くて春や秋メインにタイトに着たかったのでXS購入しました。袖や着丈は思い通り。 胸周りはタイトですが想像通りです 首はギリギリ一番上のボタンが出来るが まずしないかな…
176cm67kgでXSサイズを着ています。ジャストでぴったりと収まっていますが、肩回りを含めて全く不快感無く一日中作業をしていられます。
160cm60kgで以前はSサイズを購入しましたが、少し大きめなのでジャケットっぽく着ています。 今回はインナーとしても使えるようにXSを購入しましたが、胸囲があるのでXSは少しきつく感じます。
170cm72㎏通常パタゴニアの製品はMサイズを試着してますがこの商品はSサイズを購入しました。レビューによると大きめなサイズとありますがその通りかなり大きめでした。
172cm/60kgで少し筋肉質、サイズはMにしました。袖がけっこう長め以外はシルエット的にもゆとりがあってMサイズでちょうど良かったです。この身長ならかなり腕の長い人向けですね。 以前Sサイズを試着したのですが、サイズはちょうど良いのですが身幅が少し締まり過ぎでやめました。
180cm75kg、ビールっ腹が少し出てる51歳アウトドア派です。 普段はLかXLサイズがメインなので迷いましたがMサイズを購入。 リーチも長いベビーな体型ですが、袖は親指の付け根まであります。 インナーにパーカーを着ても窮屈感は全く無いので、参考になれば幸いです。
185㎝普通体型でMを着ています。 リラックスフィットのシャツで、フィット感も問題なく肩周りに圧迫感なし。
182センチ85キロで普段はLサイズを着用。 今回はレビュー参考にMを選択して正解。
もしサイズに迷う場合は、パタゴニア公式サイトでサイズが異なる2着(たとえばMとL)をいったん購入し、試着後に不要な方を無料で返品することも可能です。
ちょっと気が引けるかもしれませんが、実際にパタゴニアが認めている方法なので、ぜひ試してみてください。(参考:サイズやカラーなど製品選びに迷った時は、どうしたらいいですか)
パタゴニア「ファリアーズ・シャツ」レビュー まとめ
以上、パタゴニア「ファリアーズ・シャツ」をレビューしてきました。
パタゴニア「ファリアーズ・シャツ」は秋冬にちょうど良い厚手のワークシャツです。
シャツとはいえズッシリ重たいので、シャツジャケット風にアウターとして着ることをおすすめします。
決しておしゃれとは言えませんが、無骨で男くさい雰囲気は魅力で、ソロキャンプとの相性もバッチリです。
ぜひいちどチェックしてみてください。
【メリット】
- おしゃれではないが、無骨でカッコいい
- 中に着込めるため、アウターとして使える
- 頑丈という言葉がピッタリの耐久性
【デメリット】
- シャツとしては重たく、肩にズッシリくる
- 洗練されておらず野暮ったい(でもそれが良い)
- 金属ボタンが硬く、最初は着脱に手こずる
▼関連記事