本記事ではパタゴニア定番のネルシャツ「ミッドウェイト・フィヨルド・フランネルシャツ」について
- 特徴
- サイズ感
- メリット・デメリット
など、実際に購入し、着てみた印象をお伝えします。
購入の決め手は以下の3つでした。
- 流行や年齢に関係なく、長く着れるベーシックなデザイン
- リラックスできる柔らかい肌ざわりと着ごこち
- 10月〜2月ごろまで使える中厚の生地
「ミッドウェイト・フィヨルド・フランネルシャツ」は、ブルッと身震いするような肌寒い季節におすすめです。
バサッと羽織るだけでじわっと体が温まり、そのやさしい着ごこちに不思議と心が落ち着いていきます。
というわけで、パタゴニア「ミッドウェイト・フィヨルド・フランネルシャツ」をレビューしていきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
【メリット】
- 流行や年齢に関係なく、長く着れるベーシックなデザイン
- リラックスできる柔らかい肌ざわりと着ごこち
- 10月〜2月ごろまで使える中厚の生地
- じわっと「ぬくい」
- 普段着や部屋着として使い勝手がいい
- ボタンのつけ外しにストレスがない
【デメリット】
- ボックスシルエットなのでスタイリッシュではない
- 街着としては野暮ったい
- パタゴニア「ミッドウェイト・フィヨルド・フランネルシャツ」外観と特徴
- 洗濯方法と洗濯後の縮みについて
- サイズ感
- 薄手の「ライトウェイト」との違い
- パタゴニア「ミッドウェイト・フィヨルド・フランネルシャツ」レビュー まとめ
パタゴニア「ミッドウェイト・フィヨルド・フランネルシャツ」外観と特徴
まずはパタゴニア「ミッドウェイト・フィヨルド・フランネルシャツ」の外観とディテールを見ていきましょう。
178cm76kgのぼくはMサイズを購入しました。
ぶっちゃけなんの変哲もないチェックのネルシャツです。
【スペック】
素材:コットン100%
重量:412g(Mサイズ)
価格:14,300円(税込)
シルエットは、下にストンと落ちるボックスシルエット。
胴まわりがゆったりしているので、決してスタイリッシュではありません。街着としてはちょっと野暮ったい雰囲気もあります。
ですが、締め付けがないため、座っていても寝転んでいてもどんな体勢でもリラックスできます。なので、どちらかといえば普段着や部屋着におすすめです。
生地は中厚のオーガニックコットン製フランネルです。
表面の起毛は控えめで、肌ざわりはしっとりしています。また、中厚でありながらもゴワつきは一切なく、とてもソフト。
手に取った瞬間に「あ、上質だな」と分かります。
着ごこちも柔らかくなめらかで、無骨な印象のあるネルシャツとは思えないほど。
重量はMサイズで412gです。
一般的なネルシャツが約300gと言われているので、それに比べると約1.37倍の重さ。中厚とはいえ、そんなに分厚いわけではありません。
着てみた感覚としては薄手のスウェットに近く、
- めちゃくちゃ暖かいわけではなく、じわっと「ぬくい」
- アウターとしては物足りないけど、普通のネルシャツよりはずっと暖かい
- 9月だとまだ暑い、3月では見た目に暑苦しい
といった感じです。
10月〜2月くらいの肌寒い季節にちょうどいいイメージですね。分厚すぎないので、上からアウターを羽織っても着ぶくれすることもありません。
では、細かなディテールをチェックしていきます。
襟はベーシックなレギュラーカラーです。
襟元の生地が厚く、しっかり立ち上がるので、第一ボタンを開けていてもクタッとならず、清潔感があります。
胸ポケットはボタン留めのフラップ付きポケットです。
両胸にあるので、シャツジャケットやワークシャツっぽさを感じます。
サイズはだいたいタテ14cm×ヨコ12.5cm。
カギやコインケースは入りますが、スマホは微妙です。近年のスマホはタテ14cm以上のものがほとんどなので、入ってもフラップが開いたままになってしまいます。
ボタンは樹脂製で、直径1.4cmとやや大きめです。
とくに変わったところがないように見えますよね?でも不思議なことに、ボタンのつけ外しがビックリするくらいスムーズなんです。
表面がスベスベしているせいなのか、形状に秘密があるのか分かりませんが、ボタンホールにツルッと滑り込んでいきます。
その威力は、袖でも実感するはずです。
ワイシャツを思い出してください。ボタンがなかなか留められずイライラしますよね。
このネルシャツなら腕まくりも元に戻すのもカンタンです。
「神は細部に宿る」とは、まさにこのこと。ここまでストレスなく着脱できるシャツは初めてです。
ちなみスペアボタンがひとつ付属しています。
またグッとくるのが、左裾にさりげなく付けられたパタゴニアのブランドラベル。
この主張しすぎない感じがいいですよね。近くで見ると実はパタゴニアという。着るだけで気分を上げてくれます。
洗濯方法と洗濯後の縮みについて
パタゴニア「ミッドウェイト・フィヨルド・フランネルシャツ」はコットン100%なので、普通に洗濯機で洗えます。
洗濯表示を確認してみましょう。
表示内容をまとめると下記のとおりです。
【OK】
- 水温30℃以下での洗濯機洗い
- 60℃以下のタンブル乾燥
- 150℃以下のアイロンがけ
【NG】
- 漂白剤
- ドライクリーニング
つまり、とくに変わったことをする必要はなく、いつものように洗濯すれば大丈夫です。
ただ、乾燥機を使う場合は温度に注意してください。
ヒーター式乾燥機やコインランドリーは80℃を超えることがあるため、使用前に温度を確認しておきましょう。高温で乾燥させると縮みや型崩れの原因となります。
ドラム式洗濯機は、60℃以下のヒートポンプ式を採用しているケースがほとんどなので大丈夫です。
補足として、洗濯後にどれだけ縮むのか?についても解説しておきます。
サイズ感が変わったら困りますよね。
なので実際に、新品のパタゴニア「ミッドウェイト・フィヨルド・フランネルシャツ」を洗濯機で水洗いして、自然乾燥させてみました。
結果、縮みはほとんどありませんでした。
着て確認しても、未洗いの新品とほぼ同じサイズ感です。
もしかすると個体差があるかもしれませんが、いきなり2〜3cmも縮むことはないと思われます。
サイズ感
サイズ表(cm)
身幅 | 後着丈 | 裄丈 | |
---|---|---|---|
XS |
51
|
70
|
82
|
S |
55
|
73
|
87
|
M |
58
|
76
|
89
|
L |
61
|
78
|
92
|
XL |
65
|
81
|
95
|
XXL |
71
|
83
|
98
|
パタゴニア「ミッドウェイト・フィヨルド・フランネルシャツ」はUSサイズのため、大きめの作りとなっています。
なので、普段着ているサイズよりもワンサイズ小さめがおすすめです。
178cm76kgのぼくは普段Lサイズを着ることがほとんどですが、この「ミッドウェイト・フィヨルド・フランネルシャツ」はMサイズを選びました。
実際に着てみた画像がこちらです。(中にTシャツを着用)
見ての通り、ワンサイズ小さめとはいえ、全体的にゆったりとしたサイズ感です。
袖も若干長く、手の甲が隠れるくらいあります。
どこかが突っ張るといったストレスはまったくありません。いたって快適です。
と言っても、決して大きすぎるわけではなく、ラフにざっくりと羽織るにはちょうどいい感じ。
おそらくSサイズも着れるとは思いますが、普段着としてリラックスするにはMサイズで正解でした。
よって繰り返しになりますが、サイズ選びは普段着ているサイズよりもワンサイズ小さめをおすすめします。
サイズ感に関して、パタゴニア公式サイトの口コミをいくつかシェアしておきますので、ぜひ購入の参考にしてください。
167cm/62kg、50代の男性、XSでサイズ感はちょうど良い。 中に半袖Tシャツを着た際には袖が少し長く感じたが、2つある袖ボタンの内側をかけて適当な裄丈になった。 (中略) 着丈はルーズすぎず、きれいに着られる。
173cm.61kgでSサイズをチョイス。 多少大きめで袖が長いですが許容範囲です。 XSだとタイトすぎました。
165㌢72kg ワガママボディー 肩幅45㌢ 普段パタゴニア製品を買う時はMサイズを購入するのですが大きめのサイズでしたのでSサイズを購入。
180㎝/65kg Ssize 店頭でSとMを試着した結果、インナーとして着たかったのでSにしました。袖の長さもぴったり、他の部分も窮屈感なく着用できてます。R1エアMの上から羽織った場合はMがぴったりでしたが袖が長く萌え袖になってしまいました。
休日も袖を通した瞬間からリラックス。 181cm68kgでMサイズ。 (Lサイズだと、少しもたつく感じ)
183cm70kg標準型ですが首41裄87cmと、腕長め。パタゴニア社のMサイズちょうど良いです。 裾の丈もだらしなくならず、同社のアウター羽織っても良しです。
188cm/78kg XL 大きめ
それでもサイズに迷う場合は、パタゴニア公式サイトでサイズが異なる2着(たとえばMとLなど)をいったん購入し、試着後に不要な方を無料で返品することも可能です。
ちょっと気が引けるかもしれませんが、実際にパタゴニアが認めている方法なので、ぜひ試してみてください。(参考:サイズやカラーなど製品選びに迷った時は、どうしたらいいですか)
薄手の「ライトウェイト」との違い
パタゴニアの「フィヨルド・フランネルシャツ」には、中厚の「ミッドウェイト」の他に、薄手の「ライトウェイト」がラインナップされています。
両者ともよく似ていて、違いが分かりづらいので実物で比較してみましょう。選ぶ際の参考にしてもらえると幸いです。
まず、ミッドウェイト(MW)とライトウェイト(LW)では生地の厚さが異なります。
同じMサイズのものを四つ折りに畳んで、かさ高を見てみます。
ミッドウェイト(MW)が約7cm、ライトウェイト(LW)が約5.5cmと、1.5cmの差がありました。
実際に手に取った感覚は、ミッドウェイトのほうがふんわりしています。ライトウェイトは想像以上に薄手という印象です。
当然重量も違ってきます。
ミッドウェイト(MW)が412gで、ライトウェイト(LW)が303g。その差は109g。コンビニのおにぎり1個分の差があります。
と言うと、たいした差ではないと思うかもしれませんが、シャツで100gの差は結構大きいんです。
ミッドウェイトが晩秋〜冬に使えるのに対し、ライトウェイトは秋口や春先向きです。それくらい対応シーズンに明確な差があります。
デザイン面での一番の違いは胸ポケットです。
ミッドウェイト(MW)が両胸に付いているのに対し、ライトウェイト(LW)は片方にしかありません。
また細かいところですが、ボタンも異なり、ライトウェイト(LW)には猫目ボタンが使われています。
ミッドウェイトに比べて、よりクラシックな味わいがありますね。
素材は両方ともオーガニックコットンが使われています。
ライトウェイトは、公式サイトの商品説明に「オーガニックコットン」と表記されていませんが、上記画像の通り、タグにしっかり「オーガニックコットン」と書かれています。
最後にサイズです。同じMサイズでも微妙に違いました。重ねてみると......
身幅はほぼ同じですが、裄丈はライトウェイト(LW)のほうが長く、着丈はミッドウェイト(MW)のほうが長いという結果に。
よく見ると裾のカッティングも違いますね。
以上を表にまとめると、このような感じです。
ミッドウェイト | ライトウェイト | |
---|---|---|
生地のかさ高 ※四つ折り時 |
7cm
|
5.5cm
|
重量 ※Mサイズ |
412g
|
303g
|
胸ポケット |
両胸
|
左胸
|
ボタン |
4つ穴ボタン
|
2つ穴猫目ボタン
|
裾 |
ボックスカット
|
ラウンドカット
|
税込価格 |
14,300円
|
12,650円
|
選ぶポイントは、デザインやディテールの違いは好みもあるので置いておくとして、やはり「いつ着るのか」「どう着るか」という視点で選ぶのがいいと思います。
ミッドウェイトとライトウェイト、それぞれおすすめできるのは次のような人です。
【ミッドウェイトがおすすめな人】
- 晩秋〜冬にメインで着る
- ライトアウターとして使う
- 暖かさを重視する
【ライトウェイトがおすすめな人】
- 秋口〜春先までロングシーズン着る
- 上にスウェットやセーターを重ね着する
- 汎用性を重視する
ただ共通して言えるのは、どちらも着ごこちがよくクオリティは高いということ。ワードローブに両方あれば、鬼に金棒です。夏以外は快適に過ごせます。
パタゴニア「ミッドウェイト・フィヨルド・フランネルシャツ」レビュー まとめ
以上、パタゴニア「ミッドウェイト・フィヨルド・フランネルシャツ」をレビューしてきました。
パタゴニア「ミッドウェイト・フィヨルド・フランネルシャツ」は流行や年齢に関係なく、長く愛用できるネルシャツです。
柔らかな肌ざわりと着ごこちのため、ラフに羽織るだけで不思議と心が落ち着きます。
じわっと「ぬくい」ネルシャツをお探しなら、ぜひいちどチェックしてみてください。
【メリット】
- 流行や年齢に関係なく、長く着れるベーシックなデザイン
- リラックスできる柔らかい肌ざわりと着ごこち
- 10月〜2月ごろまで使える中厚の生地
- じわっと「ぬくい」
- 普段着や部屋着として使い勝手がいい
- ボタンのつけ外しにストレスがない
【デメリット】
- ボックスシルエットなのでスタイリッシュではない
- 街着としては野暮ったい
▼関連記事