ソロキャンプ芸人ヒロシさんが提唱する無骨系ソロキャンプ。
渋くて憧れますよね。
ヒロシさんが使っているテントはバンドック「ソロドーム」ですが、まんまマネをするのも気が引ける……。
という人には同じバンドックの「ソロティピー」をおすすめします。
バンドック「ソロティピー」はワンポールテントなので「ソロドーム」とは雰囲気が変わるうえに、
- 軍幕風のカーキカラー
- 軽量
- カンタン設営
- リーズナブル
と無骨系ソロキャンプを始めるのにピッタリです。
というわけで、バンドック「ソロティピー」をレビューしていきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
バンドック「ソロティピー」外観と特徴
バンドック「ソロティピー」はポール1本で自立、設営できるワンポールテントです。開放的な前室とちょうど大人1人が寝れるインナーテントを備えています。
【スペック】
本体素材 :ポリエステル
ポール素材 :アルミ合金
使用サイズ :240×240×150cm
インナーテント:220×100×135cm
収納サイズ :直径19×42cm
重量 :約2.2kg
付属品 :ペグ12本
ガイロープ4本
収納袋
カラー :カーキ、サンドベージュ
実売価格 :9,800円(税込)〜
ぼくはカーキを愛用しています。
重量はトータルで約2.2kg。2Lペットボトルとほぼ同じ重さです。4kg以上あるソロ用テントも多いなかで、バンドック「ソロティピー」は軽いほうです。
収納袋のなかにはフライシート、インナーテント、ポール1本、ペグ12本、ガイロープ4本が入っています。
組み立てるとこんな感じです。
とんがり屋根のティピーテントというとポップな印象がありますが、バンドック「ソロティピー」は渋いです。
カーキカラーが無骨で軍幕っぽい雰囲気を醸し出しています。
バンドックのロゴも小さくて目立たないのがいいですね。
フライシートの入り口を左右それぞれまとめると開放感溢れる前室になります。
とんがり屋根部分に2ヶ所ベンチレーションが付いており、換気も問題なし。
インナーテントは吊り下げ式で取り外しが可能です。
バックルで留めてあるだけなのでワンタッチで付け外しできます。
インナーテントはフルメッシュで大人1人がちょうど寝れる広さです。
183×51cmのサーマレスト「Zライトソル」を敷いても、上下左右にまだまだ余裕があるので窮屈感はありません。1人なら広々と寝れます。
バンドック「ソロティピー」は一番高いところでも150cmしかないため、お座敷スタイルが向いています。
前室がゆったりしているので居住性が高く、荷物置き場にも困りません。ソロなら十分すぎる広さです。
フライシートの素材がポリエステルなので焚き火には要注意。
火の粉がかかると穴が空いてしまいます。風の強さや風向きを計算して、火の粉がかからない程度まで離してください。
3つのメリット
バンドック「ソロティピー」のメリットは以下の3つです。
- カンタン設営
- タープいらず
- 高コスパ
1.カンタン設営
バンドック「ソロティピー」は初めてでも説明書いらずで5分で設営できるほどカンタンです。
設営方法を以下で解説します。
【設営方法】
フライシートを地面に広げ、四隅を引っ張って正方形を作ります。①〜④の四隅をペグダウンして固定。
フライシートのファスナーを開けて中に入り、頂点部分にポールを当ててテントを立ち上げます。
基本的にはこれで終わり。
あとはフライシートをピンと張るために、ペグダウンした位置を調整してください。
風の強さや天候によって必要であれば、残りの部分をペグダウンして補強するか、ガイロープを使って固定すればOKです。
以上のように、設営はめちゃくちゃカンタンです。ぼくはドーム型テントより断然ラクだと思います。
素早く設営できるため、仮に雨が降っていてもずぶ濡れにならないのもいいですね。
2.タープいらず
バンドック「ソロティピー」があればタープはいりません。
というのは、フライシートがタープ代わりに使えるからです。
インナーテントを取り外すとシェルターになり、日差しや雨から守ってくれます。
空間を広々と使えるので、デイキャンプにもおすすめです。
プライバシーを確保しつつ、昼寝などリラックスできます。
ぼくが使っているグランドシートはオガワ「マルチシート220×150cm」です。幅がバンドック「ソロティピー」にジャストフィット。
遮光性もまずまずで、炎天下でなければ十分です。
タープよりも設営がラクなので、バンドック「ソロティピー」があればタープはいりません。
3.高コスパ
バンドック「ソロティピー」はコスパに優れています。
- 軽量
- カンタン設営
- カッコいい
と三拍子揃っているのに、価格は9,800円(税込)〜とリーズナブル。中国製ですが、クオリティも悪くありません。
本格的な登山などの厳しい環境でなければ十分に使えます。
なので、バンドック「ソロティピー」はコスパ重視派にもおすすめです。
3つのデメリット
逆にバンドック「ソロティピー」のデメリットはつぎの3つです。
- 真冬は厳しい
- センターポールがジャマ
- 付属ペグが微妙
1.真冬は厳しい
バンドック「ソロティピー」は真冬は厳しいです。
なぜならフライシートにスカートが付いていないからです。
すき間風が通り抜けるため内側に冷気が入ってきます。さらにインナーテントがフルメッシュなので冷気の影響をもろに受けてしまいます。
対策としては、このすき間に落ち葉を集めて壁を作ることがおすすめです。そうするとすき間風を遮断できます。
ただキャンプ場に落ち葉があるとは限らないので、そこは運ですが......。
逆に暖かい季節は、風が通るため涼しく過ごせます。
バンドック「ソロティピー」は真冬は厳しいですが、春〜初冬あたりまで長いシーズン使えます。
もし真冬もキャンプするのであれば、スカート付きモデルのバンドック「ソロティピーTC」を検討するのもアリです。
2.センターポールがジャマ
バンドック「ソロティピー」はセンターポールがジャマです。
これはすべてのワンポールテントに当てはまることですが、真ん中が使えないため不便です。
構造上どうしようもないので、基本的には真ん中を避けながら使うしかありません。
センターポールがなければどれだけ快適か......。
じつはこれ、別売りの二又ポールを使えば解決します。気になる人はぜひチェックしてみてください。
3.付属ペグが微妙
バンドック「ソロティピー」に付属しているペグが微妙です。
アルミ製V字ペグなのですが、フックが小さいのでペグダウン時にストラップの引っかかりが悪く使いづらいです。
また「真っすぐ打ち込まないと曲がりやすい」「V字部分に土が挟まる」などのデメリットがあります。
なので別のペグを用意することをおすすめします。
ぼくが使っているのは鍛造ペグ「エリッゼステーク」です。堅牢性が高いうえにリーズナブルなので重宝しています。
バンドック「ソロティピーTC」との違い
ここでは、さきほども話に出た「ソロティピーTC」との違いを比較してみます。
【比較表】
ソロティピー BDK-75 |
ソロティピーTC BDK-75TC |
|
---|---|---|
素材 |
ポリエステル
|
ポリコットン
|
重量 |
約2.2kg
|
約4.8kg
|
スカート |
なし
|
あり
|
実売価格 |
9,800円〜
|
19,800円〜
|
おもな違いは上記の4項目です。
「ソロティピー」は必要十分なスペックで、軽量・リーズナブルが売りです。
一方の「ソロティピーTC」は火の粉に強いポリコットン素材を使用し、スカート付きのためすき間風をシャットアウトできます。その分、重量も価格もほぼ2倍といった感じですね。
まとめると、
- 携行性重視→ソロティピー
- コスパ重視→ソロティピー
- 近くで焚き火したい→ソロティピーTC
- 真冬も使う→ソロティピーTC
という感じで選べば間違いありません。
ぜひ目的やキャンプスタイルに合わせて選んでください。
▼ソロティピー
▼ソロティピーTC
バンドック「ソロティピー」レビュー まとめ
以上、バンドック「ソロティピー」をレビューしてきました。
バンドック「ソロティピー」は軽量・カンタン設営を実現しつつもリーズナブルな高コスパテントです。
軍幕風のルックスは無骨系ソロキャンプにもピッタリ。真冬は厳しいものの、スタメンテントとしてほぼオールシーズン使えます。
ぜひいちどチェックしてみてください。
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