ゆうきちのDig Dig METAL

メタル歴25年の会社員。かつては某外資系CDショップでHR/HM部門のバイヤーを担当。 当ブログでは『メタルの裾野を広げる』ことを使命として、新譜レビューや名盤ガイドなど情報発信しています。

【メロデス名盤40選】慟哭のデスメタル メロディック・デスメタルおすすめの名盤を紹介


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  • メロディック・デスメタルってどんなジャンル?
  • どんなバンドがいる?
  • 名盤をまとめて教えてほしい

 

こんな疑問にお答えします。

 

この記事は元外資系CDショップのメタルバイヤーでメタル歴25年のゆうきち@yukichi_campが書いています。

 

まずはメロディック・デスメタルとは?からざっくりと解説していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。

メロディック・デスメタルとは

メロディック・デスメタルはデスメタルに叙情メロディを大胆に導入した美旋律指向のデスメタルです。略して「メロデス」とも呼ばれます。

 

>>【参考】メロデスファンに聴いてほしい叙情派ニュースクールハードコア

 

歴史

アメリカで誕生したデスメタルが80年代末に北欧スウェーデンへ伝播。1990年頃、首都ストックホルムを中心にスウェディッシュ・デスメタルのシーンが形成されました。


スウェディッシュ・デスメタルの代表的なバンドは以下のとおり。


彼らが鳴らすデスメタルはメロディックとは言えないものの、北欧ならではの薄っすらとした叙情性や憂いのあるメロディ展開を備えており、のちのメロディック・デスメタル勢をおおいに刺激しました。

 

1993年頃になるとスウェディッシュ・デスメタルに叙情メロディを大胆に導入したメロディック・デスメタルバンドがスウェーデン第二の都市イエテボリを中心に出現。

 

そのサウンドは過激なデスメタルではあるものの、ツインギターハーモニーやドラマティックな展開を惜しげもなくミックスしたものでした。
とりわけIRON MAIDENの影響が色濃く出ており、IRON MAIDENがデスメタル化したような印象さえ受けます。

 

メロディック・デスメタルの代表的なバンドは以下のとおり。

 

メロディック・デスメタルの歴史はスウェーデンから始まりましたが、世界にメロディック・デスメタルを認知させたのがイギリスのCARCASS

 

CARCASSはもともとグラインドコアバンドでしたが、スウェーデン人ギタリスト=マイケル・アモット(元CARNAGE/現ARCH ENEMY)を迎えた3rd「Necroticism - Descanting the Insalubrious」でグラインドコアから脱却し、デスメタル的なサウンドへ移行していきます。

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1993年リリースの4th「Heartwork」では叙情メロディを盛り込み、正統的ヘヴィメタルに接近。まさに「メロディック・デスメタル」といえるサウンドを披露し、世界に衝撃を与えました。

 

さらに隣国フィンランドからも以下のメロディック・デスメタルバンドが続々登場。

 

また、ブラックメタルとの境界線も曖昧となり、次のバンドはメロディック・デスメタルともメロディック・ブラックメタルとも言えるサウンドを鳴らしていました。

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90年代後半になるとメロディック・デスメタルはエクストリームメタルの一大潮流となり、影響力は北欧だけに留まらず世界へ広がります。2000年以降にアメリカでブームとなるメタルコアフォーク/ヴァイキングメタルデスラッシュにも大きな影響を与えました。

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おもな特徴

  • デスヴォイス
  • メロディ重視
  • ツインギターハーモニー
  • ドラマティック

 

メロディック・デスメタルおすすめの名盤15選

▶ 各楽曲30秒試聴できます!

1. IN FLAMES「The Jester Race」(1996)

メロディック・デスメタルを世界的なムーブメントにまで押し上げ、のちにメタルコアのインスピレーションにもなったスウェーデン産バンドの2nd。

現地の民謡を取り入れた叙情メロとアイアン・メイデン由来のツインギターが泣かせる。

おすすめ曲:1、3、6

 

 

2. ARCH ENEMY「Burning Bridges」(1999)

現在では女性ヴォーカルのメロデスバンドとして抜群の人気を誇るが、本3rdのヴォーカルは男性のヨハン・リーヴァ。

マイケル・アモットの叙情ギターと良い意味でキャッチーな楽曲が増えた初期の名作。

個人的にはヨハンのテンパり気味のヴォーカルが好き。

おすすめ曲:1、2、4

 

 

3. DARK TRANQUILLITY「The Gallery」(1995)

スウェーデン出身のメロデス界における先駆的バンドのひとつ。

界隈屈指の超名曲「Punish My Heaven」を収録した、暴虐とドラマが暴風雨ごとく吹き荒れる名盤2nd。

おすすめ曲:1、3、8

 

 

4. CHILDREN OF BODOM「Follow The Reaper」(2000)

バカテクギタリスト、アレキシ・ライホ率いるフィンランド出身のバンド。

クラシカルな持ち味はそのままにキャッチーさが増した3rd。

個人的には次作以降のアメリカを意識したマッチョ路線はいまひとつでコレがベスト。

おすすめ曲:1、7、9

 

 

5. SOILWORK「A Predator's Portrait」(2001)

スウェーデン出身バンドのモダンなグルーヴを取り込み、ブルータルさを増した3rd。

メロデスらしさは前作に軍配が上がるが、本作の独自性に強烈に惹かれる。

おすすめ曲:1、3、6

 

 

6. AT THE GATES「Slaughter Of The Soul」(1995)

メロデスのオリジネーターと言われ、後続へ絶大な影響を与えたバンドの歴史的名盤4th。

超名曲「Blinded By Fear」に代表される泣きの暴虐リフとトーマス・リンドバーグの切羽詰まったハードコアヴォーカルがたまらない。

おすすめ曲:1、2、3

 

 

7. CARCASS「Heartwork」(1993)

イギリスのグラインドコアバンドの歴史的名盤4th。

現アーチ・エネミーのマイケルが加入したことにより叙情メロが注入され、キワモノ扱いされていたサウンドが正統的ヘヴィメタルに急接近。

美醜の対比が世界に衝撃を与えた。

おすすめ曲:1、4、6

 

 

8. AMORPHIS「Elegy」(1996)

フィンランドの土着系メロデスバンドの3rd。

クリーンヴォーカルを導入しサイケデリックなテイストも感じる独特な一枚。

おすすめ曲:2、4、9

 

 

9. EDGE OF SANITY「Purgatory Afterglow」(1994)

スウェーデン出身、メロデス黎明期の名バンドの4th。

北欧デスメタル直系のザラついた轟音ギターサウンドが叙情メロを掻きむしる。

おすすめ曲:1、2、6

 

 

10. SENTENCED「Amok」(1995)

フィンランドのメロデス/ヘヴィメタルバンドの3rd。

デスメタルからゴシックメタルへと移行する過渡期に発表した名盤。

ヴォーカルにデスメタルの要素を残すものの、叙情ツインギターを活かしたバッキングは完全に正統派ヘヴィメタル。

おすすめ曲:3、6

 

 

11. AMON AMARTH「Twilight Of The Thunder God」(2008)

スウェーデン出身のヴァイキングメタルバンドの7th。

熱く男くさい勇壮なメロデスを演らせたら右に出る者はいない。

おすすめ曲:1、7、9

 

 

12. DISARMONIA MUNDI「Fragments Of D-Generation」(2004)

イタリアのバンド(というかエットレ・リゴッティによるプロジェクト)の2nd。

メタルコアの隆盛を意識したであろうアグレッシブかつモダンなメロデスを聴かせる。

ヴォーカルにはソイルワークのビョーンが全面参加しており、圧倒的な歌唱力で歌い上げるサビメロが熱い。

おすすめ曲:1、4

 

 

13. ELUVEITIE「Everything Remains」(2010)

スイス出身のフォーク/トラッドメタルバンドの4th。

アコースティック楽器や女性ヴォーカルを取り入れたトラッド系メロデス。

勇壮かつ郷愁そそる哀メロとガツガツした攻撃性が高次元で融合した名盤。

おすすめ曲:2、4

 

 

14. DARKEST HOUR「Hidden Hands Of A Sadist Nation」(2003)

アメリカのメタルコア/メロデスバンドの2nd。

デスラッシーに畳み掛ける暴走サウンドと叙情美の塩梅が最高の一枚。

ザラザラとしたハードコアなヴォーカルなどアット・ザ・ゲイツを想起させる場面もあり。

おすすめ曲:1、2

 

 

15. THE AGONIST「Lullabies For The Dormant Mind」(2009)

現アーチ・エネミーのヴォーカル、アリッサが在籍したカナダ産バンドの2nd。

ゴシックな雰囲気をまといながら複雑・ダイナミックに展開する楽曲はどれもスリリング。

アリッサのヴォーカルワークは驚異的だが、楽器陣も手練れ揃い。

おすすめ曲:1、3

 

 

さらに深堀り!メロディック・デスメタルの裏名盤25選

16. DARKSEED「Spellcraft」(1997)

ドイツのゴシックメタルバンドのデビュー作。

厳密にはメロデスとは言い難く、ヴォーカルもデス声というよりはガナリ声でMETALLICAのジェイムズを彷彿とさせる。

しかし、扇情力の高いメロディーはメロデスに通じるものがある。

おすすめ曲:2、3

 

 

17. BURIED DREAMS「Perceptions」(2000)

当時日本でも話題となったメキシコ産メロデスバンドの2nd。

どこがメキシコ!?と突っ込みたくなるほどにコテコテの北欧系メロデス。

メロディーの泣きっぷりも凄まじく裏名盤の名前に恥じない一枚。

おすすめ曲:2、7

 

 

18. HYPOCRISY「The Final Chapter」(1997)

プロデューサーとしても名高いピーター・テクレン率いるバンドの5th。

いまひとつ捕らえどころのない全キャリアの中でも本作はメロデス度が高い。

泣きメロが冴えまくっている名盤だ。

おすすめ曲:7、9

 

 

19. GATES OF ISHTAR「At Dusk And Forever」(1998)

B級メロデスの代名詞ともいえる名バンドの3rd。

持ち前の泣きメロと突貫ドラムが良好なサウンドプロダクションを得て、高品質メロデスに仕上がった。

おすすめ曲:1、2

 

 

20. NIGHT IN GALES「Towards The Twilight」(1997)

ドイツ産メロデスバンドの1st。

ツインギターがハモりまくるメロデスのお手本のような作品。

おすすめ曲:1、2

 

 

21. GODGORY「Shadow's Dance」(1996)

スウェーデン出身のプログレッシブ・メロデスバンドの2nd。

もろドリーム・シアター リスペクトなサウンドが微笑ましい。

ミドルテンポ中心ながら劇的な展開で飽きずに聴ける。

おすすめ曲:1、8

 

 

22. UNANIMATED「Ancient God Of Evil」(1995)

スウェーデンの古参メロデスバンドの2nd。

メロデス黎明期から活動していたが、イン・フレイムスやダーク・トランキュリティーほど飛躍できなかった。

おすすめ曲:1、2

 

 

23. SACRILEGE「The Fifth Season」(1997)

イン・フレイムスのダニエル・スヴェンソン(Dr)が在籍したスウェーデン産バンドの2nd。

フォーキーな叙情メロが疾走する正統派メロデスで、その扇情力は強力。

おすすめ曲:1、4

 

 

24. CONVULSE「Reflections」(1994)

フィンランド産デスメタルバンドの2nd。

ブルージーな米南部風味のリフに叙情メロをぶち込んだ異端サウンドが超刺激的。

時期的にアリス・イン・チェインズやサウンドガーデンなどのグランジ勢に影響されたか。

おすすめ曲:2、3

 

 

25. EXHUMATION「Dance Across The Past」(1998)

ギリシャ産バンドの2nd。

正統派のメロデスを聴かせるが、緩急ある楽曲展開と詩情豊かなリードギターがツボ。

おすすめ曲:2、7

 

 

26. SADIST「Above The Light」(1993)

イタリアのテクニカル・デスメタルバンドの1st。

終始テクニカル/プログレッシブに攻め立てるが、随所にシンフォニックなパートを挟みこむ異様なサウンド。

プレ・メロデスとも言えるサウンドはカーカスの「Heartwork」に近いものがある。

おすすめ曲:3、6

 

 

27. EBONY TEARS「Tortura Insomniae」(1997)

スウェーデン出身のメロデス第二世代バンドの1st。

イン・フレイムス フォロワー的なメロデスサウンドにヴァイオリンや女性ヴォーカルを導入し、哀愁を垂れ流しまくる。

バッキングのギターの刻みはもはやパワーメタル。

おすすめ曲:1、3

 

 

28. SINS OF OMISSION「The Creation」(1999)

スウェーデン産バンドの1st。

クラシカルなギターが印象的な、初期COBをもっとデスメタルに寄せたようなサウンドを聴かせる。

おすすめ曲:1、2

 

 

29. GOREFEST「Erase」(1994)

▼こちらは2nd「False」とのカップリング盤。「Erase」は17〜24曲目▼

オランダのデスメタルバンドがデスアンドロールへ舵を切った3rd。

重量級のうねるリフと重たいリズムが中心の地味なサウンドだが、メロディアスなリードギターが効いている。

中毒性が高いスルメ盤。

おすすめ曲:18、20

 

 

30. THE BLACK DAHLIA MURDER「Nocturnal」(2007)

アメリカ出身のデスメタルバンドの3rd。

アメリカ産らしからぬ北欧テイストを満載したメロデス/デスラッシュの嵐。

タイト&テクニカルに暴虐の限りを尽くす激音は破壊力抜群。

おすすめ曲:1、2

 

 

31. DARK LUNACY「Diarist」(2006)

イタリア産バンドの3rd。

ひたすらドラマティックに展開するセピア色のシンフォニック・デスメタル。

悲哀のメロディーが胸を締めつける隠れた名盤。

おすすめ曲:1、10

 

 

32. MORS PRINCIPIUM EST「The Unborn」(2005)

フィンランド産バンドの2nd。

アグレッションと高度な泣きを両立させた本当の意味での「メロディック・デスメタル」。

リフ、リードともに技巧的でありながら泣きメロを忍ばせるギターコンビのセンスはあっぱれ。

おすすめ曲:1、2

 

 

33. OMNIUM GATHERUM「New World Shadows」(2011)

フィンランドのメロデス職人による5th。

重心の低い地味めのサウンドだが強烈な叙情美を発散する。

ミドル曲や超尺曲もじわじわとドラマティックに醸造していく様はまさに職人技。

おすすめ曲:2、3

 

 

34. BARREN EARTH「Our Twilight」(2009)

元アモルフィスのメンバーを擁するフィンランド産バンドのデビューEP。

アモルフィスとオーペスを足したような幽玄かつディープなプログレメロデス。

ゆったりと漂う悲哀のメロディーが不思議と心地よい。

おすすめ曲:1、2

 

 

35. KATAKLYSM「The Prophecy」(2000)

カナダのデスメタルバンドの4th。

ブラストビートが荒れ狂うブルータルサウンドに絡むメロディーのさじ加減が絶妙。

ケモノ感丸出しの下品なヴォーカルも良い。

おすすめ曲:5、6

 

 

36. INTO ETERNITY「The Scattering Of Ashes」(2006)

カナダ産バンドの4th。

テクニカル&メロディックな楽曲を一層魅力的にしているのがステュ・ブロックのヴォーカルだ。

グロウル〜ヒステリックなスクリーム〜クリーンハイトーンまでを自在に操る才能に舌を巻く。(ステュはその後アイスド・アースに引き抜かれ出世!)

おすすめ曲:2、3

 

37. RAINTIME「Flies & Lies」(2006)

イタリアのプログレッシブメタルバンドの2nd。

キーボードをフィーチャーしたキャッチーな楽曲は難解さがなく、パワーメタル的ですらある。

クリーンヴォーカルの声質のせいかドリーム・シアターを思わせる場面も。

おすすめ曲:1、2

 

 

38. STILL REMAINS「Of Love And Lunacy」(2005)

アメリカ出身のメタルコア/メロデスバンドのデビュー作。

グロウルとクリーンをスイッチする典型的なメタルコア・サウンドながら、サビで炸裂する叙情メロは非常にキャッチー。

おすすめ曲:2、4

 

 

39. ANTERIOR「This Age Of Silence」(2007)

イギリスのメタルコア/メロデスバンドのデビュー作。

クリーンメロディーを入れずに、攻撃性を維持したままドラマティックに展開する楽曲が素晴らしい。

テクニカルかつメロディックなリードギターも光っており、短命に終わったのが惜しまれる。

おすすめ曲:2、3

 

 

40. SONIC SYNDICATE「Eden Fire」(2005)

スウェーデンのメタルコアバンドのデビュー作。

後年は売れ線に走りチャラさが目立ったが、この1stはアグレッシブなメロデスを聴かせる好盤。

おすすめ曲:1、8

 

 

 

 

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