ゆうきちのDig Dig METAL

メタル歴25年の会社員。かつては某外資系CDショップでHR/HM部門のバイヤーを担当。 当ブログでは『メタルの裾野を広げる』ことを使命として、新譜レビューや名盤ガイドなど情報発信しています。

【デスメタル名盤25選】過激なヘヴィメタルの代名詞 デスメタルおすすめの名盤を紹介


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  • デスメタルってどんなジャンル?
  • どんなバンドがいる?
  • 名盤をまとめて教えてほしい

 

こんな疑問にお答えします。

 

この記事は元外資系CDショップのメタルバイヤーでメタル歴25年のゆうきち@yukichi_campが書いています。

 

まずはデスメタルとは?からざっくりと解説していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。

デスメタルとは

過激なヘヴィメタル=エクストリームメタルの中心的ジャンルで、残虐かつ無慈悲な重低音に地獄からの唸り声のような「デスヴォイス」を乗せたヘヴィメタルです。

 

◆デスメタルの語源は諸説あり◆
  1. POSSESSEDが1985年にリリースした楽曲「Death Metal
  2. HELLHAMMER(CELTIC FROSTの前身)、HELLOWEEN、RUNNING WILDらが参加した1984年リリースのコンピレーション盤「Death Metal」
  3. MANTAS(DEATHの前身)が1984年に制作したデモ「Death By Metal

歴史

デスメタルは80年代後半にアメリカで誕生し、始祖はフロリダ出身のDEATHとされています。

 

デスメタルのルーツはスラッシュメタルで、なかでも特に邪悪で背徳的なサウンドを鳴らしていた以下のバンドからの影響を強く受けています。

 

(※POSSESSEDはスラッシュメタルからデスメタルへの橋渡し的重要バンド)

 

DEATHは1987年に1stアルバム「Scream Bloody Gore」をリリース。上記バンドの影響をさらに過激に突き詰めたサウンドで「デスメタル」を確立します。

 

DEATHの出身地フロリダからは以下の大物バンドが次々にデビュー。

 

現地の「モリサウンド・スタジオ」がデスメタルバンド御用達のレコーディングスタジオとなり、「デスメタルの聖地」と呼ばれるようになります。

 

同時期にニューヨークからは

 

がデビューし、アメリカのデスメタルシーンを牽引。

 

 

80年代末にはデスメタルは世界へ飛び火します。


スウェーデンからは

 

が登場し、北欧デスメタルシーンを形成。のちのメロディック・デスメタル誕生の土台となります。

 

イギリスでは、グラインドコアを鳴らしていたNAPALM DEATHCARCASSらがデスメタル的サウンドへ移行。
また、PARADISE LOSTがデスメタルにドゥームメタルを融合したデスドゥームスタイルでデビュー。のちのゴシックメタルへと繋がっていきます。

 

90年代に入るとデスメタルはブームと言えるほどの人気を獲得。エクストリームメタル専門レーベル「Roadrunner Records」「Earache Records」などが重要な役割を果たしました。

 

その後、デスメタルは異種交配が進み、以下のサブジャンルが誕生します。

 

そんな細分化されたデスメタルへのカウンターとして、2010年代には若手バンドを中心に80年代〜90年代初頭の古典的デスメタルサウンドを鳴らす「オールドスクール・デスメタル・リバイバルが勃発。

 

代表的なバンドは次のとおり。

 

これらの新世代オールドスクール・デスメタルバンドは2020年代に突入した現在もさらに勢力を拡大し続けています。

>>>新世代オールドスクール・デスメタルおすすめの名盤はこちら

 

おもな特徴

  • デスヴォイス
  • ダウンチューニング
  • 高速
  • 激重
  • 残虐
  • 凄惨
  • 無慈悲

 

デスメタルおすすめの名盤15選

▶ 各楽曲30秒試聴できます!

1. MORBID ANGEL「Altars Of Madness」(1989)

デスメタルの聖地フロリダ出身の古参バンドの1st。

スラッシュメタルからの正統的深化を物語る初期デスメタルの名盤。

トレイ・アザトースのアーミングを多用した派手なギターソロも聴きどころ。

おすすめ曲:1、4

 

 

2. CANNIBAL CORPSE「Tomb Of The Mutilated」(1992)

デスメタルのイメージを決定づけたバンドの3rd。

グロジャケや残虐な世界観など常識人が眉をひそめる内容ながら、バンド自身やデスメタルそのものの知名度を飛躍的にアップさせた。

「Hammer Smashed Face」はもはやキャッチーですらある。

おすすめ曲:1、2

 

 

3. ENTOMBED「Left Hand Path」(1990)

スウェーデンの先駆的古参バンドの1st。

複雑なリフ構成と緩急自在の曲展開などデスメタルの原初にして完成形がここにある。

本作での低音がバーストした轟音がその後の北欧デス・サウンドを定義づけた。

おすすめ曲:1、2

 

 

4. DISMEMBER「Like An Everflowing Stream」(1991)

スウェディッシュ・デス黎明期からシーンを牽引したバンドの1st。

メロデスの原型とも言える、ブルータルな轟音の中に練りこんだメロディアスなリフ・リードともに絶品。

当時エントゥームドのニッケがギターソロで全面参加。

おすすめ曲:1、5

 

 

5. CYNIC「Focus」(1993)

フロリダのプログレッシヴ・デスメタルバンドの1st。

加工されたヴォーカルやフュージョンを思わせる知的で複雑な曲展開など、デスメタルに革新をもたらした一枚。

浮遊感のある独自のサウンドはいつ聴いても新鮮だ。

おすすめ曲:1、2

 

 

6. DEICIDE「Once Upon the Cross」(1995)

徹底したアンチクライストを掲げる、フロリダのデスメタルバンドの3rd。

圧倒的な密度で残虐リフが暴れまわる真性デスメタル。

目まぐるしく展開するデスメタル地獄絵図は吐き気を催すほど。

おすすめ曲:1、4

 

 

7. DEATH「Individual Thought Patterns」(1993)

デスメタルの先駆的バンドによる5th。

サウンド面など良い意味で洗練され、暴虐性と叙情美を高次元で融合した孤高の名盤。

複雑なアンサンブルと超絶技巧の応酬がスリリング。

おすすめ曲:1、3

 

 

8. CRYPTOPSY「None So Vile」(1996)

カナダのブルータル・デスメタルバンドの2nd。

変則リズムを混ぜながら爆裂疾走する超絶ドラムに高密度の重低音が折り重なる、暴風雨のようなデスメタル。

人間離れした汚いヴォーカルもブルータル。

おすすめ曲:1、6

 

 

9. VADER「De Profundis」(1995)

東欧ポーランドのデスメタルバンドの2nd。

スレイヤー直系の不穏なリフとタイトな超絶ドラムが終始攻撃の手を緩めず疾走する。

本作でブレイクすると同時にポーランドがデスメタル大国であることを世界に知らしめた重要作。

おすすめ曲:1、5

 

 

10. BEHEMOTH「Demigod」(2004)

ポーランド産デス/ブラックメタルバンドの7th。

オリエンタルなメロディーを手数足数の多い異次元ドラムに乗せた、荘厳かつ邪悪なデスメタルを聴かせる。

得体の知れない密教のような不穏さが渦巻く。

おすすめ曲:1、9

 

 

11. OBITUARY「Slowly We Rot」(1989)

USフロリダのデスメタル・レジェンドの1st。

地響きのような重低音と嫌悪むき出しのヴォーカルで、デスメタルを定義づけた歴史的作品。

疾走パートも多いが、スローパートでの引きずるようなヘヴィネスは彼らのトレードマーク。

おすすめ曲:1、4

 

 

12. SUFFOCATION「Effigy Of The Forgotten」(1991)

ニューヨークのデスメタルバンドによる1st。

デスメタルにおけるテクニックの基準を一段押し上げた傑作。

複雑な楽曲に下水道ヴォーカルを載せ、超絶技巧アンサンブルで突破していく。

おすすめ曲:1、2

 

 

13. CARNAGE「Dark Recollection」(1990)

現ARCH ENEMYのマイケル・アモット(Gt)やDISMEMBERのメンバーが在籍したデスメタルバンドの唯一作。

北欧デスならではのチューンダウンした轟音リフが激走するオールドスクールデスメタル。

メロディアスとは言えないが、随所にマイケルらしいリードギターが切り込んでくる。

おすすめ曲:1、6

 

 

14. DYING FETUS「Destroy The Opposition」(2000)

USメリーランドのデスメタルバンドによる3rd。

グロウルとガテラルのダブルヴォーカルをフィーチャーした、ニュースクールハードコア譲りのモッシーなブルータルデスメタル。

ドライで分離の良いサウンドのため、リフのキャッチーさが際立つ。

おすすめ曲:1、3

 

 

15. EXHUMED「Slaughtercult」(2000)

USカリフォルニアのデスメタルバンドによる2nd。

鮮血を噴き出しながら、ハイテンションに爆走しまくる痛快デスメタル/デスラッシュ。

随所で聴けるメロディックなアプローチがメリハリを生んでいる。

おすすめ曲:2、12

 

 

さらに深堀り!デスメタルの裏名盤10選

16. AUTOPSY「Severed Survival」(1989)

USカリフォルニアのデスメタルバンドによる1st。

ドロドロのスローパートが醜悪さを増幅するデスメタル黎明期の傑作。

セッション参加しているスティーヴ・ディジョルジオ(SADUS)のウネウネ動くフレットレスベースが内臓に響く。

おすすめ曲:1、8

 

 

17. MALEVOLENT CREATION「The Ten Commandments」(1991)

フロリダを拠点とするニューヨーク出身のデスメタルバンドによる1st。

吐き捨て型ヴォーカルはスラッシュメタル的だが、ブラストビートやドリルのようにギュルギュル刻み込まれるリフはデスメタリック。

本作の時点でオールドスクールデスメタルのフォーマットがすでに完成している。

おすすめ曲:2、7

 

 

18. COMECON「Megatrends In Brutality」(1992)

ENTOMBEDのLGペトロフ(Vo)が参加したスウェーデンのデスメタルバンドによる1st。

摩擦係数の高いリフとハードコアな疾走感を軸に、緩急つけた展開を聴かせる。

不安を煽るような旋律も独特でクセになる。

おすすめ曲:1、2

 

 

19. GRAVE「Into The Grave」(1991)

スウェーデンのデスメタルバンドによる1st。

ウルトラヘヴィながらもフックのあるリフと、閉塞感漂う鬱屈としたサウンドが異彩を放つ傑作。

楽曲もよく練られており、デスメタル黎明期とはいえ非常に完成度が高い。

おすすめ曲:1、6

 

 

20. BOLT THROWER「War Master」(1991)

UK出身のデスメタルバンドの3rd。

全楽器隊が渾然一体となり、じわじわとミドルテンポで攻め込んでくる重戦車デスメタル。

地味なサウンドのせいか日本ではまったく人気がないが、欧州における影響力は絶大である。

おすすめ曲:7、8

 

 

21. CANCER「To The Gory End」(1990)

UK出身のスラッシュ/デスメタルバンドによる1st。

フロリダサウンドへの憧れからか、プロデューサーにスコット・バーンズ、バックヴォーカルにジョン・ターディ(OBITUARY)を起用。

スラッシュメタルとデスメタルの中間をいくサウンドは殺傷力抜群。

おすすめ曲:2、4

 

 

22. ATROCITY「Hallucinations」(1990)

ドイツのデスメタルバンドによる1st。

テクニカルかつ奇怪なリフ、テンポチェンジを多用する複雑な楽曲が異彩を放つ。

アバンギャルド&ブルータルな早すぎた傑作。

おすすめ曲:1、2

 

 

23. SKINLESS「Foreshadowing Our Demise」(2001)

USニューヨーク出身のデスメタルバンドによる2nd。

ミドルテンポの横揺れグルーヴを中心に、急転直下のブラストビートや単音トレモロを絡めた極悪系デスメタル。

ニュースクールハードコアとデスメタルの架け橋的な一枚。

おすすめ曲:1、3

 

 

24. MISERY INDEX「Retaliate」(2003)

DYING FETUSの元メンバーが結成したバンドの1st。

ハードコアの突進力とブルータルデスメタルの重厚さを絶妙なさじ加減でミックス。

薄っすらと叙情メロを仕込んだリフ展開にもグッとくる。

おすすめ曲:2、4

 

 

25. NILE「In Their Darkened Shrines」(2002)

USサウスカロライナ出身のデスメタルバンドによる3rd。

エジプト音階を溶け込ませたブルータルデスメタルは唯一無二。

暴虐サウンドとエキゾチックなドラマが拮抗する濃密な傑作。

おすすめ曲:1、2

 

  

 

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