- CB缶とOD缶はなにが違うの?
- CB缶とOD缶を使い分ける必要あるの?
- キャンプに両方を持って行くのは面倒
本記事ではこんな疑問を解決します。
結論からいうと、キャンプのガス缶はCB缶に統一するべきです。つまりOD缶は不要です。
実際にぼくはCB缶しか使っていませんし、それでまったく不自由していません。
では、さっそくキャンプのガス缶をCB缶に統一するべき理由を解説していきますので、ぜひ最後までお付き合いください。
CB缶とOD缶とは
まずはCB缶とOD缶の違いや特徴をざっくり解説していきます。
下記画像の向かって左がCB缶、右がOD缶です。
CB缶とは、Cassette Gas Bombe(=カセットガスボンベ)の略で、どの家庭にも必ず置いてある一般的なガス缶のことです。
OD缶は、OutDoor(=アウトドア)の略で、アウトドアでの使用に適したドーム型のガス缶です。登山をする人たちが使っているイメージが強いですね。
CB缶とOD缶のスペックについて、ガス容量がほぼ同サイズで比較します。
CB缶 | OD缶(250缶) | |
---|---|---|
本体サイズ |
直径68mm
高さ198mm
|
直径110mm
高さ90mm
|
重量 |
約350g
|
約385g
|
ガス容量 |
250g
|
230g
|
火力 |
弱い
|
強い
|
寒冷時火力 |
安定しない
|
安定している
|
購入場所 |
コンビニ
スーパー
ホームセンター
|
アウトドアショップ
ネット通販
|
価格 |
約100〜300円
|
約500円〜680円
|
両者とも一長一短で、どちらかが圧倒的に優れているわけではありません。
では次項で、なぜキャンプはCB缶に統一すべきなのか理由を解説します。
キャンプのガス缶をCB缶に統一するべき4つの理由
キャンプのガス缶をCB缶に統一するべき理由は以下の4つです。
- CB缶対応ギアが充実している
- 経済的
- 入手がカンタン
- 家庭でも使い回せる
1.CB缶対応ギアが充実している
現在はCB缶対応ギアが多数販売されています。
ガス缶を使用するおもなギアはバーナーやランタンですよね。ひと昔前はOD缶を使用するものがほとんどでしたが、近年はCB缶を使用するギアが主流になっている印象です。
いまやバーナーやランタンだけでなく、CB缶対応のストーブや炊飯器なんかも出ているほどCB缶対応ギアが充実しています。
2.経済的
CB缶は経済的です。
価格をOD缶と比較すると、およそ半額以下です。
ガス缶はいちど買ったら終わりではありません。何度も継続的に購入するため、なるべくコストを下げたいところですよね。
CB缶とOD缶ではランニングコストが2倍以上も変わってきます。
なのでCB缶のほうが経済的でお財布にやさしいです。
3.入手がカンタン
CB缶は入手がカンタンです。
コンビニやスーパーでも販売しているため、旅先でも入手できます。
もしキャンプ中にガスが空っぽになった場合でも、近くのコンビニに行けば大丈夫。
一方のOD缶はアウトドア専門ショップでしか買えないことが多いです。
キャンプ場の近くにはめったにアウトドアショップはありません。そんな状況のなか、ガス欠でバーナーやランタンが使えないとなったら致命的です。
見落としがちですが、CB缶の「どこにでも売っている安心感」は地味に重要です。
4.家庭でも使い回せる
CB缶はキャンプだけでなく家庭でも使い回せます。
自宅でお鍋やすき焼きをするときにカセットコンロを使いますよね。
CB缶をキャンプと家庭で兼用すると、使いかけを互いに使い回せるため効率的です。
さらに互いに使い回すことでストックが回転するので、ガスの使用期限を気にすることもありません。万が一の災害時にも安心です。(ガス缶の使用期限は約7年)
なので、CB缶はキャンプと家庭の両方で使い回せるためおすすめです。
CB缶のデメリット
もちろんCB缶にもデメリットがあります。
- 携行性が劣る
- 冬は火力が安定しない
1.携行性が劣る
CB缶はOD缶に比べて携行性が劣ります。
重量に大きな差はありませんが、OD缶のほうがコンパクトなためクッカーにスタッキングできることがあります。荷物を圧縮できる点はOD缶のほうが優秀です。
とはいえ、CB缶はスリムなのでバックパックやコンテナのちょっとした隙間にスルッと入ります。また車を使うオートキャンプの場合は、荷物の削減にシビアになる必要がありません。
本格的な登山などで荷物の削減が必須でないかぎりはCB缶でも大丈夫です。
2.冬は火力が安定しない
CB缶は寒冷時に火力が安定しません。
というのも、充填されているガスは「ブタン」や「イソブタン」が多く、寒さに強い「プロパン」が含まれていないためです。
【寒冷時の強さ】
ブタン < イソブタン < プロパン
一方のOD缶は「プロパン」が約20〜25%含まれているため、寒冷時でも安定した火力を発揮してくれます。
しかし現在は寒さに強い「プロパン」を混合したCB缶が販売されています。
なかでもSOTO「パワーガス ST-760」は「プロパン」を約10%配合したハイパワーのCB缶です。(参照:SOTO「パワーガス ST-760」製品安全データシート)
このSOTO「パワーガス ST-760」なら、冬季登山は厳しくても冬キャンプ程度であれば対応できます。
さらに併せてSOTOの「マイクロレギュレーター」を搭載したバーナーやランタンを使うと、冬キャンプでも安定した火力を手に入れることができます。
▼ マイクロレギュレーター搭載CB缶対応ギア
【OD缶は不要】キャンプのガス缶はCB缶に統一するべき まとめ
以上、 キャンプのガス缶をCB缶に統一するべき理由を解説してきました。
冬季登山などハードな環境でのアウトドアは別ですが、キャンプであれば、
- CB缶対応ギアが充実している
- 経済的
- 入手がカンタン
- 家庭でも使い回せる
ため、 ガス缶はCB缶に統一することをおすすめします。
ぜひいちどCB缶対応ギアをチェックしてみてください。
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